IRON THUMB『ピップ牢屋番』 増補
本当は恐ろしい徒然草 註釈(元ネタ)
徒然草
第十一段『柑子の木』より
先日、ある山里にたずね入りました。遥かな苔の細道を踏み分けると、ひっそりと暮らしている様子の庵がありまして。木の葉に埋もれる懸け樋の雫の他には少しも音をたてるものがありませんでした。菊や紅葉などが折り散らしてあるのは、さすがに住む人があるからなのでしょう。第百九段『高名の木登り』より
これでも暮らしていけるんだなと、感心して見ていると、向こうの庭に大きな蜜柑の木が見えました。枝もたわむほどに実がなっていますが、周りをきびしく囲っており、興ざめして、この木がないほうがましかもと思ったことですよ
木登りの名人と呼ばれる男が、人を木に登らせ、梢を切らせていました。とても危険に見える高さのところでは何も言わず、降りてきて軒の高さぐらいまできたときに、名人が
「気をつけて降りろよ」
と声をかけました。
「ここまできたなら飛び降りることもできるくらいです。どうしてそのように言うのですか」
と私が訊きますと、
「まさにそこです。目がくらむほどの高さにいれば、自ら恐れますから、言うことはありません。事故は、安心したときに起こるものでございます」
との返答。
賎しい職業の人間ですが、聖人の戒めに等しいものです。蹴鞠でも、難しいところより簡単に思えるところで必ず失敗しますし。
ゲストの顔ぶれ紹介
リチウムの死村ソード氏&ひらりー氏がギターでゲスト参加しているほか、瑞獣さんがバックダンサーとして大活躍。
時々イタバシと一緒にコピーバンドをやってる偽音くんが、ボーカルとしてゲスト参加。
バックコーラスには、OUBTBURSTから魔、オノシンが参加。他にむ〜すごはん(WOUNDEEP)、トルケマダ、Braindead by Beer(現IRON THUMBのT村)、焼酎院雷頭(現IRON THUMB)、イトキン(仮名)、はきゅ〜ん(GRAVITON)といった面々が参加。
さらに声の出演として、ヨシチェンコ氏、椎名かじん氏、車ダンツィヒ氏、葉巻型劉邦氏。
ジャケット製作に携わって頂いた方々
※ リンク作成中です。