「完全変態」 | ||
IRON THUMB結成十二周年記念アルバム「完全変態」。 2007年11月18日発表。 (p) & (c) IRON THUMB 2007 all rights reserved |
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It's something completely metamorphosing. |
↓収録曲目↓
01. ファッションセンターしまむら
02. じじいマンのテーマ
04. 亀田のハッピーターン
05. デス区役所
07. 燃えよ! 本願寺
09. 無人島
11. 犯罪都市SAYAMA
12. マグロブリンガー
14. 否
15. ラララ匂い玉
16. おさむの川流れ
17. りんごフロムヘル
19. 走れ! イタバシマン
21. 森と泉のブラストビート
22. せんべいを買いに
ファッションセンターしまむら
作詞・作曲:中坊俊平太
白く降り積もる白銀の
寒さに凍える全裸男
嗚呼 哀れな全裸男は
もう凍え死ぬだろう
運命(さだめ) それは運命
君は運命を乗り越えろ
嗚呼服を着る幸福は
君の心を強くするだろう
そう鎖を断ち切って
さあ切り開くのだ 未来を
人は皆旅人 幸せを探す旅
いつかきっと君にも みつかるさ しまむら
君ならば見つかるさ 探そうぜ しまむら
じじいマンのテーマ
作詞・作曲:イタバシミノル
あそこにいるおじいちゃんはボケ老人
オムツを付けたままで外歩く
捕まえなきゃ何か悪さをする前に
今でも失わないスケベ心
※
あいつに出来ることなど
何一つ無いのに
願いのかなうことなど
決して無いのに
じじい、じじい……
そうさ、お前は
じじい、じじい、じじい
じじいマン
屋根から下を見下ろしている
ボケ老人
命綱があったところで
長くはない命
輝く時代を思い出しては
オムツに粗相して
息子の嫁の若い命を
無駄遣い
※ くりかえし
亀田のハッピーターン
作詞・作曲:イタバシミノル
無限の広さの 駅前の西友
ハッピーターンなら どんな種類もある
この町の闇を あの男が照らす
燃える血潮の 亀田が照らす
ハッピーターンを 湿気らせる奴らを
阻むんだ 阻むんだ
この町を守るため
※
ハッピーターンから 集めた白い粉
あまじょっぱい味で 元気になれる
不思議な白い粉 勇気をくれる
ものすごい速さで 空だって飛べる
亀田のハッピーターン
無限の広さの 駅前の西友
ハッピーターンなら 在庫は無尽蔵
飢(かつ)えた人々に 在庫を分け与え
荒れ果てた大地に 恵みの雨が降る
ハッピーターンを 尻の間に挟んで
食べる奴を殺すんだ
余計な塩味で
※ くりかえし
デス区役所
作詞:中坊俊平太
作曲:イタバシミノル&太一. F. 太一
今日も一日区役所で
生活保護の申請だ
しかしそこでは四六時中
盗む壊すの大フィーバー
六角レンチで怪我をする
溶けたアスファルト
あざらしの幼虫
かものはし
※
デス区役所 殺すなら殺してくれ
デス区役所 住民抄本下さい
リンゴ、ゴリラ、ラッパ、パン
巨大なちくわにまたがる区長
煙の中のオランウータン
俺をみんなが取り囲む
踊るニシキヘビ
段々増えるインド人
笑うイラン人
古い刺身
※ くりかえし
※ くりかえし
ムササビの術
燃えよ! 本願寺
作詞・作曲:中坊俊平太
遠い夜空にこだまする
お前の叫びを耳にして
遠路はるばる駆けつけた
一向宗
燃えろ 燃えろ 菩薩の焔
天地を照らす為
燃えよ 燃えよ 念仏踊り
本願寺
南無阿弥陀(阿弥陀!)
南無阿弥陀(阿弥陀!)
南無阿弥陀(阿弥陀!)
南無阿弥陀(阿弥陀!)
阿弥陀仏(南無阿弥陀!)
阿弥陀仏(南無阿弥陀!)
南無阿弥陀!
燃えろ 燃えろ 仏の心
弱きを救う為
燃えよ 燃えよ お前の瞳
本願寺
一向上人、塁に出て
八代蓮如がかっ飛ばす
弾丸ライナー無量寿経
本願寺
燃えろ 燃えろ 如来の焔
宇宙を照らす為
燃えよ 燃えよ 来世の希望
阿弥陀仏
無人島
作詞:イタバシミノル・焼酎院
作曲:焼酎院
蟹を捕まえ岩で割り
ココナツ拾って岩で割る
完熟マンゴー岩で割り
猿を捕まえ岩で割る
故郷(くに)に残した母思い
波打ち際で日光浴
俺と私の無人島
(語り)
おっかさん、おっかさん
南の島は今日も暖かいぜよ
おっかさんのところには
もう戻らないかもしれねえ……
貝を拾って岩で割り
貝の柱も岩で割る
完熟パパイヤ岩で割り
土人を捕まえ岩で割る
男がこうと決めたなら
腋の下まで日焼けする
俺と私の 俺と私の無人島
犯罪都市SAYAMA
作詞・作曲:焼酎院
隣の爺さんガンベルト うちの父さん斧を砥ぎ
今年も茶畑守るため 奴等との戦いが始まる
あっちの畑が燃えている
爺さん叫んで走り出し
ばあさん慌てて錯乱し
地雷に飛び込みゴアグラインド
お茶をすする
悪意が芽生える
隣の男を……
車社会だ埼玉県
ゆっくり走ろう埼玉県
歩いてコンビニ行けやしない
小学生も車で暴走
隣に住んでるよし坊は
ハンドル握れば狭山一
お巡りさんとカーチェイス
国道で星になった
ハンドル握る
悪意が芽生える
隣のあの子を……
Criminal City... SAYAMA
Criminal City... SAYAMA
お茶をすする
悪意が芽生える
隣の男を……
ハンドル握る
悪意が芽生える
隣のあの子を……
マグロブリンガー
作詞・作曲:中坊俊平太
あがったばかりの巨大なマグロを
ミキサーにかけてお前に飲ます
インドで獲れた巨大なマグロを
注射器に入れてお前に注射
花の東京 新宿西口を
マグロを抱えて縦横無尽
湘南の海のすかしたサーファーに
マグロという名の魚雷が命中
マグロブリンガー
お前の父のいとこのかみさんの
腕をへし折る完璧超人
ドクターボンベが腕に埋め込む
代わりの骨は巨大なマグロ
マグロブリンガー
ラララ匂い玉
作詞・作曲:イタバシミノル
クラスメイトが飴玉をくれた
だけど食べてみるとトイレの匂い玉
ピンクのきれいな飴玉だったのに
食べてみるとそれはトイレの匂い玉
その日から僕のあだ名は
ベンキマン
もしも女なら僕のあだ名は
肉便器
ララララ……
ララララ……
あなたならどちらを選ぶ
あなたならどちらを選ぶ
四十歳になる前に町を追い出され
荒川の岸辺に一人で暮らす
昨日から台風で水かさが増して
僕の家はまるで水洗便器
もし僕があの時に拒んでいたら
僕の住所はきっと町の中
だけどあの日から
僕はベンキマン
ララララ……
ララララ……
あなたならどちらを選ぶ
あなたならどちらを選ぶ
あなたならどちらを選ぶ
おさむの川流れ
作詞・作曲:イタバシミノル
轟音あげて最終列車
頭上の鉄橋を揺らす
あいつは負けじと声はりあげて
「君を幸せにする」と叫ぶ
あいつの優しい嘘が
彼女の胸を締め付ける
「青いナイルと白いナイルが
いつか出会って一つになるように
僕ら二人も来世で出会い
そして再びひとつになろう」
二人は互いの手を取ると
荒川に身を投げた
※
おさむ まだそっちへ行ってはいけない
おさむ それは玉川上水じゃない
おさむ まだそっちに行ってはいけない
おさむ まだお前は川を渡るな
おさむ おさむ おさむ
二人のことなど何も知らずに
今年もナイルは水かさを増す
白と青の流れはやがて
エジプトの民を幸せにする
二人はあの世で出会えたか
シリウスは青く輝く
※ くりかえし
ああ 頼む 未遂であってくれ
ああ 今夜も 未遂であってくれ
おおおお…… おさむ
おおおお…… おさむ
りんごフロムヘル
作詞・作曲:T村
夜に輝く赤りんご
寝静まる町に忍び寄る影
「りんごは医者を殺すの?」と父に
訊くと決まって笑い飛ばした
海峡越えて訪れた患者は
あぁ父よ、そうテロリストだった
ヘル りんご フロム ヘル
患者は父に名前を呼ばれると
診察室へと足を運んだ
懐からおもむろに取り出したのは
とれたての、そう赤りんごだった
「このりんごと勝負してみないか?」
患者は父へとそう呟いた
父は不敵に笑みを浮かべながら
りんごを手にしたその瞬間に
ヘル りんご フロム ヘル
核爆発
父はりんごの前に倒れた
外に冬景色広がる中で
最後に聴こえていたのは隣で
母が奏でる三味線の調べ
そして今戦争が始まった
父の仇をとるために俺は
りんごに勝る武器を探すために
今俺は立ち上がったのだ
ヘル りんご フロム ヘル
ヘル りんご フロム ヘル
りんごと蜂蜜 恋をしろ
走れ! イタバシマン
作詞・作曲:イタバシミノル
白く激しい 炎を上げながら
燃える 燃え上がる ゴミの収集日
五年前の 白い恋人
今は何色? 何色だろう?
白い恋人 黒い恋人
何色だろうと 容赦はしない
その名は、その名は イタバシマン
走れ 風のように走れ
その名は、その名は イタバシマン
走れ 犬をつれて走れ
めくらをしのぐ 耳の力と
つんぼを超える 超能力で
心技体を兼ねて具えた
地味なヒーロー それがあいつさ
地元を守り 自分を救う
悪も正義も 邪魔すれば殺す
その名は、その名は イタバシマン
泳げ しぶきあげて泳げ
その名は、その名は イタバシマン
泳げ うなりあげて泳げ
走る、走る イタバシマン
赤信号を越えて
事故の記憶を超えて
走る、走る イタバシマン
赤方偏移添えて
地元の弱者救え
走る、走る イタバシマン
走る、走る イタバシマン
森と泉のブラストビート
作詞:焼酎院+イタバシミノル
作曲:T村&焼酎院
静まる舞台に男が四人 失われた彼らの調律
怒る聴衆、暴徒と化す 一人の男が叫び出す
「俺がチューニングを合わせてやる」
辛く苦しい旅路の末 遥か彼方の深い森へ
幾多の苦難を乗り越えて 男は泉の前へ立つ
泉の水を一口飲み 白と青の塊を口に
泉の水を再び口へ 男は雄叫びをあげる
「チューニング、合った!」
男は急ぎ仲間の許へ 千里の道を直走る
男が調律を終えた時 既に仲間は屍に
せんべいを買いに
作詞・作曲:T村
せんべいを買いに出かけた 自転車に乗って
目の前で猫が轢かれた 信号無視したから
せんべいを買いにペダルをこぐ 五回に一回空まわり
自転車は前に進んでゆく 燃料はカレーだよ
※
せんべいを手に入れたら 親父の仇を
せんべいを手にした時 全てにピリオドを
せんべいが手に入れば 遥かなる祖国を
せんべいをかじった時 永遠の光を
せんべいを買いに街へ出る 年末年始は忙しく
目の前に道が開けた せんべいを買いに
※ くりかえし