March, 2002
2002/03/16 Visual
Godにリンク追加。
2002/03/09 板橋(b)のソロ作品・HAMMERNATION情報を追加。
2002/03/05 「ライダー御殿」にリンク追加。
2002/03/04 四萬ヒットを突破。
2002/02/24 mp3の小屋を再開。新たにWILSON IN THE SKYをアップロード
弥生晦 (日)
ANNIHILATOR/WAKING THE FURY
IMPELLITTERI/SYSTEM X
PANGEA/THE FIRST
MENNEN/BACK TO THE REAL WORLD
ZAR/THE HOLY RHYTHM OF NATURE
の五枚を購入。
ANNIHILATORの新作は、前作の延長線上にある作品。
ボーカルが「KING OF THE KILL」の頃と違うので、かなり印象が違う。
曲もかなりbrutalなので、当時の作品を期待して買うとちょっとがっかりするかもしれないが、ともかく強力なメタルアルバムである。
ゴージャス宝田「おりこうチャンネル」購入。
法律のことを考えるとやっぱ買っておいたほうがいいのか、と思ったのだが、でも痛そうな描写もありやっぱ買わなくてもよかったかも、と。
好きな人は好きなんだろうけどねぇ……こういうの。
品質はものすごく高いんだけど、使用後の充実感に欠けるの。
弥生二十五日 (月)
コミックビームで連載されている鮪オーケストラ「トニーの背骨はよく曲がる」の単行本を購入。
以前から「裏刑事ブルース」などの連載はあったが、単行本化は今回が初めてであり大変めでたい。
「ホワイトアルバム」というゲームを二周し、「スーパーメトロイド」は1時間23分でクリア。
弥生二十三日 (土) ひさしぶりに人権
榎本俊二「ゴールデンラッキー
完全版(上) 1989-1991」を購入。
四コマまんがの金字塔。
これなくして現在の俺はない、言える作品だ。
(もちろん、その前に「伝染るんです。」があるが)
腹帯に、名作「おだやかにサンキュー」が印刷されているのが非常に嬉しいが、反面、宣伝文句が「『えの素』の原点」なんて
書いてあって、「原点」という表現にはなぜか少なからず違和感を感じる私であった。
吉本ばななによる巻末のあとがきも非常に気に入らない。俺に書かせろ。
パラリンピックは、もとはparaplegic Olympic(麻痺のオリンピック)という意味だったそうだ。
しかし近年は、障害者への配慮からparallel Olympic(平行のオリンピック、同等のオリンピック)と読み替えた…という。
弥生二十一日
(木)酒を飲みながらキャッチボールをすると悪くなる。
気分が。
件のSF(?)小説「時間旅行者は緑の海に漂う」を読み終えたのだが、あまりのつまらなさに、もう、何も考えたくない。
こういうの、面白いと感じる人も世の中に入るんだろうか?
多くのメタル人間がラップを理解できないように、心理療法士が心理療法される小説も、分かる人には分かるのかもしれない。
法律とか色々考えるとやっぱり買っておいたほうが良いような気がしてきたのでゴージャス宝田「おりこうぱんつ」購入。
なんか新貝田鉄野郎の「教師びんびん物語」に似てなくもないが、前者の方が痛そうだぞ。
で、新貝田と異なり物語性もなければ結末もないという、よくいえばいまどきのエロまんが。
資料としてはいいかもしれないけど、やっぱ痛そうなのは良くないなあ、と思いつつ二回使用。
弥生十七日 (日) 駱駝
今はパワーメタルというと正統派メタルとほぼ同等の意味だけど、たぶんパワーメタルという言葉が使われ始めた頃は
スラッシュメタルみたいに小汚い音楽だけども、スラッシュメタルみたいに速くないなぁ、というメタルを指すものだったのでは
ないか。と思うわけである。
昔はCORONERやRAVENがパワーメタルと呼ばれていたらしいが、その頃のことはよく知らない。
ドクドクロンに「ミスター・スパンキング」なる新怪人が誕生した模様。
怪人なのか異星人なのか、いまのところ設定がはっきりしない。
弥生十六日 (土) ランディス
「音楽」「映画」の項を再開。
でも内容が随分古いのでこれからどんどん更新せにゃなりません。
いいというまで、できるなら読まないで欲しい部分もたくさんあります。ハアハア。
※ ちなみに「映画」は2000年の分を新規追加してあります。南無。
Visual
Godにリンク追加。
御存知ジャケット・アーティスト、ランディス・アルビオン氏の新サイトである。
いまんとこ未完成の部分もあるが、サムネイルを見ただけでも感心してしまうこと請け合いである。
絵が上手いのはもちろんなんだが、芸風が幅広いし、それを売り込むことにも長けているようで。
そういうとこが、単なるオタクの延長で絵の仕事もしている人達とは一線を画すものがあると感じる次第。
少なくとも、Webサイトを営業目的でも使うという一点が。
日本のバンドReverbのジャケットも手がけたらしいが、このバンド、確か今度MASTERMINDと対バンするんじゃなかったかな。
MASTERMINDの2ndはジャケが非常にかっこわるいので、次からはアルビオン氏に描いてもらえば良いと思う。
さて、ランディス先生もドイツ人であるが、同じドイツのENOLA GAYの1stアルバムを久しぶりに聴いてみた。
…やっぱこのバンド、好きだわ。
バンド名だけは、本当に、どうにかならなかったのかと思うのだが、とにかく音楽は良い。
特にボーカルの表現力は、かなり、沁みる。
ジャーマン・パワー・メタルかくあるべし!!
弥生十五日 (金) ジンバルロック
パワーメタルという言葉は随分適当に使い古されているわけだが、どのくらいテキトーに使い古されているのかと申すと、
音楽以外のことで例えるなら、「反戦平和」とか「自由への欲求」とかそんな感じかも。「グローバリゼション」とか。
だから親愛なる人よ、その前にほんの少し、Burrn!を信用しないってことをしっかりとつかまえるんだ。
「ジンバルロック」は応用物理学の用語だけども、なんだかロックのジャンル名みたいな言葉だー。
引き続き「猫の地球儀」。
国内で電撃文庫から発売されているため日本では「オタクの本」として認識されてしまっているわけだが、
ハヤカワから出してたらどうなってたんだろうねえ? あるいは文春でも新潮でもいいけど。
たぶん、もっと売れてたんだろうと。
そういう意味で不遇な位置にある作品だと俺は思うのだが、作者の今後の活躍次第でさらに注目を集めるかもしれないし、
「幻の名作」どまりになるかもしれない。
ともかく、作者秋山瑞人のように日本語の素養のある人、SFの素養のある人にはもっと活躍して頂きたい。
何度考えても猫が主人公である点だけ納得がいかない。
その辺は次回作で明らかにするか、さもなければ「電波ヒゲ」という設定に対してもう少し突っ込んだ説明を書き加えてもらいたい。
これが人間だったら、「ロボットを随意に操作するために多少の肉体改造を施す人間が多くなり」云々で片付くのにな。
友人からは
「人間が主人公だと本格的なSFになってしまう」
「ミクロコスモスのメタファーである」
といった仮説を示された。(じつはキレイな三段落ちになっていたのだが、すでに無断転載であるうえ、あまりに素敵なオチだったので、
ここで開陳するのはもったいないために回避。やっぱりネコが好き。)
「人間が主人公だと本格的なSFになってしまう」説。
……本格SFってやはりnegative材料として扱われるんでしょうか。damn。
かくいう自分も「ハードエスエフ」という言葉には、正直、一歩引いたりするわけだし。
「ミクロコスモスのメタファーである」説。
親切に解釈すれば、これが一番正しいと思える説なのだけど。
それなら当然、「何故他の動物ではいけないのか?」という疑問が生じるわな。
猿だとあまりにも惑星っぽいのでそれは避けるとしても、犬や鼠や大熊猫で何故いけないのだろうか。
(大熊猫(パンダ)は人間よりも体が大きいからダメかも…)
上に「ハヤカワから出してたらもっと売れたかもしれない」と書いたが、本当にそうかな?
かえって電撃文庫という客層の方が売れるかも。
だってオタク族とSF族ってきっと前者の方が数は多いぜ、今となっては。
双方を兼ねている場合も、もちろん、多いわけだけど。
電撃。
どうやら、身の回りの人の情報を総合すると、「電撃文庫にはたまに当たりがある」のだそうだ。
そうか。
別に全部が全部「猫の地球儀」みたいに面白いわけではないのか。…わかっていたが残念だ。
面白い本の唯一最大の欠点は、いつか読み終わるときが来てしまうことだ。
最近読むハヤカワのSF文庫は当たりが出なくて困っている。
今読んでいる「時間旅行者は緑の海に漂う」(ハヤカワ文庫)という本は延々と精神分析の話を続けやがるこんちくしょうで、
先日読んだトムソウ(ソムトウだっけ?)の「ヴァンパイア・ジャンクション」と同じくらいつまらない。
ところで「猫の地球儀」を貸してくれたあの人に、J.P.ホーガンの「星を継ぐ者」を読ませたいのだが、見つからないので困っている。
これは創元社から刊行されている本。
総合すると、東京創元社の本の質が一番安定している気がする。
三月上旬発売予定だった竹下賢次郎の単行本「よいこのうた」は、五月中旬まで発売延期。
ふざけんな。俺の老後の楽しみをこれ以上奪ってくれるな!
これから書くことは嘘だ…ッッッ。
きょう「あまいぞ! 男吾」の愛蔵版第三巻を買ってこなかったが、出てくる小学生をおかずにしてのオナニーなど一回もしなかった。
弥生十四日 (木)
後藤羽矢子「どきどき師弟ライフ」を後輩から借りて読んだのだが、なかなか面白かった。
エロ出身のまんが家が一般誌で描いた四コマ作品。
大工の親方が天然ボケ系新入りの弟子に恋をして、新弟子は古参の弟子から嫉妬されてといったラブコメである。
ただしそこはさすがパピポでもドロドロ(感情的に)したエロまんがを描いていた後藤羽矢子、なんだか今後
ラブコメという言葉からちょっとずつ逸脱していきそうな雰囲気も持たせつつ次巻へ続くとなっており非常に興味伸身三回ひねり。
TIDFALL/INSTINCT GATEを秘密ルートで受けとった。
EMPERORに真向勝負を挑むかのようなブラックメタルだが、いかんせん若い。
あと三作ぐらい後になればきっと皇帝陛下のような大舞台に立っているかデジタルロックアニマトロニックと化しているかのどちらかだろう。
ムアコック「白銀の聖域」を読んだ。
氷河期の地球で、失われた真実を求めて氷上をヨットで航海する男達の物語である。
ムアコックといえばうじうじと悩みつづける主人公が多いのだが、この作品は剛直な海の男の友情と真実への探求を
軸に白銀の世界を突き進む大冒険活劇なのである。ことを最初は希望していたのだがけっきょく主人公は悩むは
真実は地下世界でいきなり解明されるわで読み終えてみればやっぱりムアコックのSF作品なのであった。以上。
俺はそんな小説家、マイケル・ムアコックが大好きだ。
映画「スターリングラード」を観た。
ハリウッドのくせにかなりのheaviness、agression、melanchoryを持ち合わせており、かなり良心的な作品。
結末が嘘臭かったので脳内改変。88点。
1942年のスターリングラードの攻防(ドイツ対ソ連)における狙撃戦を題材とした映画。
準主役のエド・ハリスもいいが、主役のジュード・ローがかっこ良かった。
途中に織り込まれるラブロマンスが狙撃戦の緊迫感を邪魔していないという点が好き。俺はそこを高く評価したい。
弥生十三日 (水)
かっこいい男性に誘われて、ジャズが流れる間接照明のお店に連れていかれた。
お酒を飲みながら連歌の手ほどきを受けた。
最近のコミックドルフィンはがんばっているな、と思った。四月号を読んで。
>地元民へ
ヤマちゃん、結婚したってさ。おめでとう。
弥生十一日 (月)
(書き忘れていたことだが、)ZEAL CAMERAの1stアルバム「SET
THE SUN IN ME」を購入した。
期待したほど音が良くなかったけど、現段階ではこれで十分。
これで次回のライブの予習ができるぞ。
それで、ボーカルの方にHAMMERNATIONのアルバムを差し上げようとしたら、お買い上げしてくださった。
押し売りしたみたいで大変恐縮なのだが、光栄であり大感謝であり、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
ありがとうございます。
中学校の同級生カップルが地元高島平の路上でいちゃついていたので、無視して通りすぎたりした。
原田お前のことだー!
サンデーに黒葉潤一の読みきりが載っていて懐かしがったりした。
前回の連載とあんまり変わらないなと思いつつも、御本尊様が可愛いかったのでよしとする。
月刊チャンピオンの「ワースト」を読んで、やっぱり高橋ヒロシに一生ついていこうと思った。
あとは早く武装戦線の面々が出てきてくれればいうコトない。
弥生九日 (土)
板橋実ソロプロジェクト・HAMMERNATIONの情報を追加したので、興味のある人はご覧下さい。
これが完成した前後の日々はなんだかドタバタしていたので完成したことがあまり知られていないようですが、
音源・ジャケットともに無事完成しております。
\500で発売中ですので、興味のある方は板橋実まで連絡下さい。
スティーヴ画伯によるジャケットは必見ですぞ。
吉祥寺クレッシェンドまで、MASTERMINDとPAX IN TERRORのライブを見に行った。
バイクで行ったら案の定道に迷い時間を浪費したため、新生PAX
IN TERRORのライブは最後の曲しか見られなかった。
もったいない。
仕方ないので3/19のライブにも行こうかと。
今回のPAX IN TERRORは新ボーカリストのお披露目ライブ。
以前の人よりもうまいかもしれない。
バンドのサウンドも良くなっている。
ただ、前任の柳さんも捨てがたい魅力を持ったシンガーだったな。
何か機会があれば一緒にやりたい人だ。
MASTERMINDはいつもよりも長丁場で堪能させてくれた。
ただドラマーが風邪でも引いているのかあんまり調子よくなかった。
ツインギターも、上手いんだけどまだ完璧とは言えないかも。
ピッチだかリズムだか、どっか違和感を感じるツインリード。
あと一歩でA級。
今回は、出番が二番目のZEAL CAMERAというバンドが大当たり。
一目ぼれ。
強いて言うならBRAINSTORMに日本的メロディ感覚を持たせたようなバンド。
曲もいいし、ボーカリストもかっこよかった。
ボーカリストさんは「WORST」の主人公・月島花とSO WHAT?の冠哲也を足して弐で割ったような人で、
非常に熱いパフォーマンスを披露してくれた。
次は4/6にBLINDMANの企画で目黒ライブステーション(だったかな?)でライブがあるので、これは見に行かねば!
弥生八日 (金) 一期一会
中学校の同級生と三秒間だけ邂逅し、口頭では何の情報交換も起こらなかったものの、かたや社会人の二次会風、
かたやエロ本書店からの帰路、と。
引き続き「猫の地球儀」。
なんでこんなに面白いって感じたのかというと、読む前にあまり期待していなかったからだろう。
(もちろん作品の質が高かったから、というのが最大の理由なんだけど)
作者に対する先入観もなかったし。
読む前の情報は、なるべく少ない方がいいみたい。少なくとも俺にとっては。
「リング」とか「パラサイト・イブ」を読んで「これがえすえふかー」と勝手に納得していた奴は、即刻書店に行って
「猫の地球儀」とP.K.ディック「ライズ民間警察機構」を購入し、ウンコする暇も惜しんで読破することを勧告する。
「猫の地球儀」の粗筋をまだ紹介していなかったよ。
人類滅亡後の宇宙ステーションで、知覚を持った猫が繁栄し、独自の文化を築いていく。
という物語である。
xxのxxxという点でコードウェイナー・スミスの「スズダル大佐の栄光と犯罪」であり(ネタバレにつき伏字になっております)、
世界観がハインラインの「宇宙の孤児」やムアコックの「白銀の聖域」などと共通し、死と背中合わせで自分の運命を
切り開いていく主人公が「銃夢」(作者忘れた)であると思う。
別にパクリだと非難しているわけではない。
ただ、そういうところから影響を受けたのではないかな〜、と漠然と感じる。
たぶん掘り下げて考えていくと、物語の中につじつまの合わないところも数々あるのだろうが、その辺は考えないでおくことにする。
言うだけ無駄である。
ただ一つだけどうしても納得が行かないのは、「この物語、主人公が人間でもおんなじじゃん。」という点である。
猫ならではの身体表現や比喩があまり見られなかったのも残念。
猫が主人公となった原因の仮説としては、
1.作者が極度の猫好き
2.編集者が「猫で」と指定した
3.角川出版による大々的なリサーチの結果「猫SFが売れる」と出た
4.作者が「ゆんパラ」の大ファン
などが考えられる。
なお、仮説1と4はそれぞれ対立するものでない等という無粋な突っ込みはこちらへ。
テリー・カー「聖堂都市サーク」を読了。
町の真ん中の大穴から、触手を生やした化け物が出てきて町中大騒ぎ、という物語である。(大雑把過ぎる説明)
1977年の作だけあって、複座視点やら精神の解放やら人格の統一やらそういう話が頻繁に出てくる。
科学よりも精神世界に重きを置くのが流行だったんだろう。
なかなか面白いSFだった。
特に結末が良い。
きっと、ベトナム戦争当時のアメリカではSF以上に風刺小説として機能したに違いないフラワー大団円であった。気に入った。
こないだ、谷甲州と谷岡ヤスジを言い間違った。
俺がSFを読み始めたのなんてせいぜい十数年前からのことで、それも最新作が出たとたんに読み漁るという読み方ではなかったし、
2002年はSFが生まれた頃から数えたら(正確には分からないけど)百年くらい経ってしまっているんではないのかとすら
思えるのだけど、果たして、四十代や五十代の筋金入りのSFファンは、二十一世紀をどんな気持ちで迎えたんだろうな。
弥生五日 (火) 猫の地球儀
今日も病気である。
だがしかし健全なことに普通の風邪で病気なのであっていつものアレではない。
表ページのリンクコーナーに「ライダー御殿」を追加。
IRON THUMBのページにリンクを貼って下さってるのだ。
秋山瑞人「猫の地球儀」を読んだ。
ハインラインとコードウェイナー・スミスと銃夢のいいとこ取り、といった小説である。
正直、日本人にこんなに面白いSFが書けるだなんて思ってもみなかった。
日本人のSF小説といえば椎名誠と星新一くらいしか読んだことがなく、山田正紀も半村良(昨日死にましたが)も
大原まり子も名前だけ知っているけど読んだことはない作家で、読まず嫌い以外の何物でもない人間がこんな事を書くこと
自体が不遜なのであるが、それはさておき。
校正が甘くて誤字があったりと普請自体は安っぽいのだけど、それを補って余りある勢いと濃さのある作品だと思う。
しかも、恐らく著者はかなり若いだろうに、文が全く泥臭くない。
これを読んで「俺は小説家になれないな」と言った人がいるかどうかは知らないが、その人の気持ち、俺は分からんでもないなぁ。
…この項続く。
ちなみに俺は、角川の電撃文庫を読んだのはこれが初めてだと思う。
普段富士見ファンタジアとかスニーカー文庫などなど、馬鹿にしながら実際に読んではいないという最悪の形を自ら
体現したわけで、われ猛省を要す。
次は「星界の紋章」でも読んでみるかな。
こきおろすために。