May, 2002
皐月晦 (金) 愛に時間を
リチウムのホームページの場所が変わったそうな。
相変らず面白いページなのでみなさんも観覧して和やかに微笑むが吉。
ただ、ホームページもいいけれど、再びライブをやって欲しいというのが率直な感想でもある。
スウェーデン、イェテボリはLOST
HORIZONというバンドの1stアルバム、AWAKENING THE WORLDを去る筋より入手。
最高。
METALIUMに感じた物足りなさ全てをこのアルバムが満たしてくれた。
速さ、メロディ、アグレッションのバランスが素晴らしい。
去年のNOSTRADAMEUS衝撃と同等の感動が今俺の中に!!
PRETTY MAIDSの新作も入手したのだが、これは次回に。
カレル・チャペック「山椒魚戦争」を読んだ。
山椒魚のような生物が人間に利用されているうちに、武器の使い方を覚えて人間に対して戦争をしかけてくる、という様な話である。
SFの祖先とか言われてるが、それならジュール・ヴェルヌの方がよっぽどSFだよ、と思った。
文明諷刺が中心であって、サイエンスもワンダーもほとんど含まれていないのが敗因。
ルポルタージュの形式を取っているのは面白いけど、別にそれ以上のこともなく。
粗筋だけ知っておけば、読む価値はないだろう。
アラン・シリトー「長距離走者の孤独」は短編集である。
映画「長距離ランナーの孤独」の原作短編だから、知っている人も多かろうと思う。
粗筋は、感化院に入れられた少年が長距離クロスカントリーに出場し周囲の期待に見事***するという有名なアレである。
映画の方は淡々とした語り口で結末まで持っていかれて、見終えて清々しい気持ちになったの様な記憶があるのだが、
小説版は主人公の一人称で物語が進み、俗語混じりで、いわば「ライ麦畑〜」形式である。
「ライ麦〜」を「十五少年漂流記」(「ニ年間の休暇」)に例えるなら、「長距離走者の孤独」は「蝿の王」。
いやさ、不良が主人公という意味で、「時計じかけのオレンジ」(アントニー・バージェス)に例えた方が近いか。
不良が自分に誠実に、1959年という時代を信念を貫いて生きていったかっこいい小説なのである。
しかも「時計じかけ〜」のアレックス(1970年代未来派不良)よりもよっぽどかっこいい生き方(1950年代怒れる若者代表)をしている。
アレックスを矢吹丈に例えるなら、長距離走者は力石徹。
少年の独白という形式を持つ同種の小説作品の中では、最も気に入った作品になった。
「俺が星明子ならお前なんか白木のお嬢さんだ!」と罵られたら、俺はキレると思う。
皐月三十日 (木)
だから御徒町には行かないでね。
一・二巻同時発売となった高橋ヒロシ「ワースト」をすかさず購入。
展開がそんなに早くないのが難と言えば難なのだが、面白いから気にせず読む。
そのへんは米原秀之の「ウダひま」と対称的で、あちらは疾走感重視。
初期「クローズ」ではそんなに感じられなかったことだが、「ワースト」なんかでは重量感重視の高橋ヒロシ氏の作品。
METALIUM/STATE OF
TRIUMPHを聴いた。
筋肉ゴツゴツの武装メタル(剣と鎧)かと思っていたのだが、音は正統派ジャーマン。
というか最近のきれいめジャーマンであり強いて例えるならEDGUYに似ている。
ベースの音だけディストーションでゴリゴリいってるので、METALIUMサウンドを特徴付けるのはベース。
何故こういうバンドがもっと売れないのかが不思議でならない日々。
時折、気付くと「どうしてジャーマンメタル以外の音楽が存在し得るのか?」などということをぼんやり考えている、危険薫る昨今。
皐月二十八日(火) エイス・オブ・スペイズ
渋谷クラブクワトロでライブを見た。
前座ココバットについては特に書くことなし。わざわざ悪口を書いて敵を増やすこともなかろう。
DIMENSION ZEROを生で見ることができて幸せだなあ。自慢したれ。俺はディメンジョンゼロを生で見た!!
演奏についてもほぼ申し分なくつつがなく。(一度イントロでミス)
ボーカリストが垢抜けない格好をしていたのだけが心残りである。
腕時計をしてステージに出てくるというのは如何なものか。
DYING FETUSは非常にテクニカルなデスメタルを見せてくれた。
特に、タッピングリフを弾きながら歌うギタリストの姿に感動。
彼は専任ボーカリストよりも低いデス声を出す。
音楽とは関係ないが、ボーカリスト氏の「米国海軍はクソッタレだ。俺たちは君たちの味方だ」という発言が非常にクール。
(俺の英語の聞き間違いでないことを祈る。)
さて、SODOMはどうやら十年ぶりくらいの来日であるらしいことだ。
喜びながらも落ちついて演奏しつづけるトム・エンジェルリッパー御大と対照的に、ギタリストが日本人の大歓迎に
浮かれまくって右へ左へ跳ね回っていたのが非常に良い見物だった。
「ベテランバンドとはいえ、ベテランなのはトムだけなのかぁ。」
知ってる曲はほとんどなかった。かれこれ二十年やってるバンドなのでしかたのないことかもしれんが、
MASQUARADE IN BLOODアルバムからも一曲くらいやって欲しかった。
アンコールでMOTORHEAD/THE
ACE OF SPADESをやった。かっこよかった。
アイバニーズのエクスプローラー型ベースを、アップピッキング中心に弾くトム様の勇姿をしっかりと目に刻み付けた。
「…これだけ見て4000円とはなんとお得なライブなのだ。」
それで思い出したが、先日新宿アンティノックへZEAL CAMERAのライブを見に行った。
相変らずテンションの高い演奏でかっこよかった。
でも、今の日本ではなかなか受け入れられないタイプなので是非このまま突き進んでほしい。
ボーカルのあの人の世を忍ぶ仮の姿は栄養士であるともっぱらの噂。メタル系学校給食。
ついでにマスター何某(伏字)も見たが、演奏がいまいちまとまってなくて、特にドラマーさんは疲れがたまってる感じだ。
でも速いツインリードの「あと一歩で完璧なんだけどまだ完璧じゃない」具合はいつも通りの感じだ。
(演奏がいまいちと言っても、TERROR SQUADとかKING'S
EVILと比べるのは酷な気分。)
SAY YOUR PRAYERをやらんかったのだ残念だが、カバー曲FREEWHEEL BURNINGが非常に良かった。
TERROR SQUADを初めてライブで見た。
演奏力、テンションの高さ、ともにものすごく質が高いので驚いた。
ギタリストはあんなに暴れながらずっとリフを弾いているので凄い腕前だ。
CDを聴く限りでは純然たるスラッシュメタルバンドを想像させるのだが、ステージパフォーマンスはとてもパンキッシュで意外な喜びを得た。
トリのKING'S
EVILは音源・ステージ含めて初体験のバンドだったが、噂にたがわぬ/その名に恥じぬ王道スラッシュ
(KREATOR系)だったので、すんなり入りこめた。
ギタリストの顔がゲルマン系でとてもかっこ良く、それも含めて、CDよりもライブステージを楽しみたいバンドだ。
演奏も文句なしの腕前。
「これだけ豪華な面子で\1600(+ドリンク代\600)とはなんとお得なライブなのだ。」
トム・エンジェルリッパーの声は歌っているとき以外はカイ・ハンセンみたいだった。
よく見てみればカイと似ているとまでは言わないが、同じ民族だということは非常に納得のいく顔立ちであり嗚呼憧れのゲルマン系。
皐月二十五日 (土) ミッシェルガンエレファントマン
三島由紀夫「金閣寺」を読んだのだが、これもまた太宰の「人間失格」に連なる、日本伝統の駄目人間文学にほかならぬ。
なんせ主人公、鶴川、柏木、老師等々、登場する人物のこと如くがダメ人間なのである。
もう、どうしようもなくダメ人間ばかりがダメなことをしている小説なので大変楽しかった。
太宰治の「人間失格」とは、多分に異質なものではあるけれども。
違うのは、太宰のそれは作者本人がかなりの程度まで描いている世界を実在のものとして捉えているのに対し、
三島の世界は、あくまでも作者が芸術作品としてそれを描いているように受け取れる点である。
言い換えれば、太宰の筆の生々しさに比べて三島の文章は浮世ばなれしている。
これは俺の直観的な見方であって、明日には違う意見になっているかもしれないのだが。
他にも、帰結する行為と認識や登場人物の数の違い、性格の書き分けなど色々考えたけれど、面倒くさいので割愛。
IRON THUMBとはまったく関連のない話で恐縮だが、来月SODOM、HELLOWEEN、サッズのカバーバンドに参加することに。
思えば去年もこの時期にHELLOWEENやってたよ。
サッズは、黒夢とミッシェルガンエレファントを足して二で割ったようなバンド。
ところで黒夢のボーカリストはジョン・エントウィッスルを約八倍悪人面にしたような顔だと思うのだがどうか。
カラオケ屋でロッソの曲が流れていて、友人と
俺「これ、何の曲?」
友人「さあ…。ミッシェルガンエレファントじゃん?」
俺「でも、画面には違うバンド名が出てるよ」
友人「おっかしいなぁ…」
といった会話をしていたのだが、歌っているのがミッシェルガンエレファントの人でベースを弾いているのが
元ブランキージェットシティの人、という編成のバンドだった。
友人は歌声で判断し、俺はベースを聴いて判断を下したので見解の相違に至ったというカラクリ。
SYRIS/UNSEEN FORCESを聴いて思うのは、もう少しメロディがキャッチーだったら良かったのにな、ということ。
誰しも、そう思うのではないだろうか。
その次に思うのは、「このバンド、まだ活動してたんだ」であり、1994年頃ビクターから日本盤が出たことを知ってる人間も
今ではずいぶん少ないのではないだろうか。ということであろう。
だから、中古で300円という値段がつくのも仕方ないなぁ。
「未知の人生とは我慢がならぬ」
三島由紀夫「金閣寺」
皐月二十四日 (金) March of time
何事も、変化が訪れないなどということは有り得ないということ。
バイクのバッテリーの調子が悪くなり、要町から目白まで30分ほど押して歩く。
汗をだらだらかきながら歩いていくと、それを朝鮮人たちが和やかにおしゃべりしながら追い越していった。
バッテリーの不調は30分ほどで一旦おさまり、目白から目的のバイク屋まではエンジンをかけて運転。
修理はネジを締めるだけで終了。
事無きを得てほっとする。
川原泉「中国の壷」(少女まんが)を読んだ。
読んだことがあるかなーと思っていたが別に読んだことのないまんがだった。
けっこう面白かった。あまり乙女チックでないところが快い。
中国の壷から中国人が出てきて「あいやー」と言ったりする短編集なので当たり外れはある。
ひとつだけ文句をつけさせて頂くと、食べ物を食べる時に、必ず「もぎゅもぎゅ」という擬音語が出てくるのがつらい。
擬態語だと仮定すると、もっと嫌な気分だ。
食べ物をこんなにまずくしてしまう擬音語(または擬態語)も珍しいと思うと同時に腹が立つ。
ご飯はもっとおいしそうに食べようぜ!
食事をするのが嫌だなんて、太宰治の「人間失格」みたい。
二周間ほど前に、山岡壮八の「織田信長」全五巻を読み終えたのだが、なんだか物足りない読後感。
信長が、本能寺で明智光秀に攻められて自ら命を絶つところで終わってるんだけど、信長・信忠を討たれた織田家のその後とか、
大殿をなくして悲しむ前田とか羽柴とか読んでみたかったなと思わんでもない。
娯楽作品だから仕方ないのだろうか。連載時の紙幅の都合というような事情かしら。
皐月二十三日(木)
SODOMとか川原泉とか山椒魚戦争とか山岡壮八とか、色々書くべきことがたまって参りました。
おいおい片付けていきたいと思います。
小さなことからコツコツと。
…それができりゃこんな苦労はしてないってか。
IRON THUMBのライブのチケットが私の手元に届きました。
一枚好評500円で発売中です。
ライブハウスのカウンタへの取り置き注文も受付中であります。
詳細はメールでお問い合わせ下さい。
皐月二十日
何もやる気がおきねえ。
皐月十六日 (木)
FALCONER/CHAPTERS
FROM A VALE FORLORNを購入。
前作と同じ路線の、ヴァイキング*パワーメタルがっぷり四つ。
あまりに前作と同じ路線上であるため、前作とよく似た曲があるような気がするのだが、そんなことは問題にならないのでうっとり。
最後にボーナストラックでスウェーデン語で歌っている曲が今回も入っているが、むしろ全曲スウェーデン語でやってほしい。
NSが移転したそうな。
ついでにアルサイトにもリンクをはってみた。
アルサイトの掲示板では、近年になく「(笑)」が豊作(板橋区近辺では絶滅)なので、行って見物する価値あり。
ちなみに、管理人のmao氏の名の由来はManowar/Alimighty/Overkillの略であり、アメリカンメタルマニア(嘘)。
そもそもalmightyにtheがついてない時点で失格。
思いつきでminoru作文。
Morgana Lefay
Iron Maiden
Nocturnal Rites
Old Man'S Child
Rough Silk
U.D.O.
一単語でまとめなきゃいけないなら
Mennen
Impellitteri
Nostradameus
Obituary
Rammstein
United
ドストエフスキイ「貧しき人々」を読み終えた。
フョードル先生はいつもいつもシャレにならない本を書いてるけど、このデビュー作は本当にしゃれにならん。
ネクラーソフやベリンスキが絶賛して、「写実的ヒューマニズム」と誉めそやしただけのことはあると思う。
「写実的ヒューマニズム」とは、簡単に説明すると、…「生々しい人間関係」ぐらいの意味かしら。
そんな生々しい筆で「貧しき人々」を描いてしまうと、本当に、生々しく貧乏が迫ってきてやるせない。怖い。
粗筋は、貧しい文官と貧しい乙女(孤児)が、お互い愛し合っているのに、貧困によって結ばれずに分かれるというもの。
皐月十四日 (火)
後藤寿庵のまんがは面白い。何を今更。
TAD MOROSEの新作とFALCONERの2ndをようやく購入。
どちらのアルバムも当たり。
コミックレヴォリューションで買い出しと売り子。
朝交通事故を見た。
オタクは臭いと普段悪態をつく俺だが、この日は自分も汗まみれで臭くなったのでおあいこ。ぼるぜ。
織田信長。
マクドナルドでは釈迦釈迦ポテトなるものを売っているらしい。
ご利益ありそう。
皐月十一日 (土) -2-
西洋の剣は突くための武器であるから、刃を握っていても手は切れないのではないか、とのご指摘を頂いた。
「安心せい、DOMINEうちじゃ」
もう、なにがなんだか。
高橋ヒロシ「クローズ」七・八巻を入手。
やはり熱いまんがで、大変気に入っている。
が、暴走族との抗争中にバイクで人を跳ね飛ばす場面があり、「それは死ぬだろ。」と。
俺にとっての「かっこいい」の範疇に、凶器攻撃は含まれておラーズ・ウルリッヒ。
まんだ林檎「コンプレックス」四巻(完結編)を購入。
最初の頃はただのゲイのカップルの話かと思って読んでいたんだけど、なんとこの最終巻に至っては……。
いや、もう、感動した。いいまんがに出会えてよかった。
まんだ林檎ってショタでキャラ立ててる人だけど、本当はものすごく奥深い世界を持ってる人なのかもしれない。
CHROMING ROSE/LOUIS XIVとGARDEN OF EDENを立て続けに聴いて、あまりの内容のかっこよさに、
もう居ても立ってもいられなくなったので、居ても立ってもいなかった。
改めてギターに耳を傾けると、かなり複雑なことをしていらして、それが分かる程度に俺の腕前も上がったのかな、等と感慨新た。
マグロックというバンドのライブを、原宿ロサンゼルスで見物。
ポップ・ロックという触れこみで見に行ったのだが、陰のある歌詞、ベースに絡むディストーションギター、キーボードにドラムという編成で、
これじゃポップというにはヘヴィ過ぎると感じた。
椎名林檎とブリッツポップを足して弐で割ったようなバンドだ。
おなじみGRACE
CATTLEを新宿ウォールで見物。
突進パンクバンド。
ギターの人は、セミホロウボディのギターにメタルゾーンをかましてるだぜ! ヘヴィだ。
曲と曲の間もギターがハウりまくっていて、それがまたかっこよかった。
対バンのブービーズというバンドも、テンション高くて楽しかった。
ところで、「新宿ウォール」というライブハウスの位置は、どう考えても「初台」。
皐月十一日 (土)
予告より一ヶ月半遅れてThe Darklingアルバムの対訳を掲載。
誰も待ってなどいないだろうが、自分へのケジメとして。
遊佐魅森さんという方から、IRON
THUMBへ音楽の仕事の依頼が来てます。
CG集のBGMだそうです。
キャンディマン、キャンディマン、キャンディマン、キャンディマン、キャンディマン
「キャンディマン」クライブ・バーカー
皐月十日 (金) -2-
ハーとため息をひとつつくとひとつ幸せが逃げていくとよく言うけれど、ため息をつきまくっているのに私がそれなりに幸せなのは
やはりもともとの幸せの総量が多かったから? なんちゃって。
ともかく、
「じゃあ、幸せってなんなのかしら」
「きみが側にいてくれれば僕は幸せだよ」
とか言ってられる人達はそりゃあもう幸せだと思います。
だから僕の邪魔をするのはやめてください。
全部ウソです。
上の文章は全部パクリでありコピペです。
腹切ってお詫び致します。板橋でした。
「うんこちんちん。」
加藤茶
皐月十日 (金) -1-
鬱。
映画「戦艦ポチョムキン」を観た。
ご存知エイゼンシテイン監督。
1915年のロシア革命を描いた作品である。
白黒で無声の映画ながら、これだけの緊迫感や細かい人物描写ができるのはすごいと思った。
画像がきれいであるに越したことはないけど、それだけじゃいい映画は撮れないってこと。
皐月四日 (土) ハリケーンマスター
「英雄色を好む」という言葉は、単なる言い訳のような気がするのだが、どうか。
荒川土手の脇をバイクで走っていると、肩や顔にぴしぴしと当たるものがあるので、何かと思って止まって検めてみると、
どうやらこの春先に生まれたばかりの蜘蛛らしきものが体に数匹貼りついている。
そうか、この陽気この風で遠くに飛んで行かんとする若武者達なのだなと、微笑んで私はその場を走り去ったのだった。
蜘蛛の嫌いな人には耐えられない話だろうけど。
「さらば、友よ! 私は、お前の千倍も邪悪であった」
…というわけで、DOMINE/STORMBRINGER
RULERを借りて聴いた。
タイトルから分かる通り、これもまたムアコックの「エルリック・サーガ」を題材とした曲が中心に収められているアルバム。
ジャケットを描いているのが天野義孝でないので非常に残念である。
天野氏の筆によらぬエルリックの顔を見るのは、あまり気持ちのいいものではない。
対訳の金子なにがしという者はムアコックを読んでいないらしく、固有名詞が定訳のものに沿っていないのが、重ねて残念である。
さて、DOMINEはイタリア出身の五人組である。
イタリアン・メタルとしては最高ランクの作品であるが、「イタリアン・メタルである」ということを超越しているわけでもない。
ジャケ写では当然の如く面々が剣を抱えているが、同じ剣を使いまわしているうえ、刃を平気で握っている写真もあり、大層かっこわるい。
せっかくムアコックネタで押しとおしているのに、ジャケ写の剣がかっこわるいので、こりゃ詰めが甘いといわざるを得ないだろう。
日本盤を出しているのはサウンドホリックであり、DARK MOOR、NOSTRADAMEUSなどを出している会社であるので、
今後もこうした海外の濃いところをどんどん日本発売して欲しいと思う。
そんなことをしていて会社がつぶれないか、と本気で心配になるんだが。
SINS OF
OMISSION/FLESH ON YOUR BONE(ゴッセンバーグ関係)で口直しをしてから寝た。
…で、〆ようと思っていたのだが、このアルバムのサンクスリストに「ELTON
JOHN」の文字を見つけて眠気が吹き飛ぶ。
前から思っていたが、やっぱりこいつらも変なバンドだ。
皐月三日 (金)
トップ絵を更新。
別に面白くもない絵だが、前回のが内輪ネタだったのでとりあえず変更。
CDの整理をしながら、懐かしいアルバム大会。
色々とデス〜スラッシュの新手・若手・技巧派を知ったあとに改めてMORBID ANGEL/DOMINATIONを聴くと、
普通だな、聴きやすいな、と思ってしまう。時代のなせる業だと思う。
CROWS(独)やCENTAUR(独)をかけてみた。
恐れていたほどダメな音楽ではなかったが、やはり売れないだけのことはある…。
CENTAURはわりかし聴けるのだが、CROWSのやるせなさはちょっとどうしようもない。
逆にCROWBAR(米)は、昔よりもかっこよく感じた。
今ではストーナーロックとして数えられるバンド。言われてみれば、そうかも。
CHROMING ROSEにお会いしてからのこの気持ちを鑑みるに、昔は恋などしたことがなかったのだなあ。
皐月二日 (木)
IRON THUMBのライブが決まりました。
06月30日に、神楽坂ディメンジョンにて行われます。
日曜日なので、社会人も公務員も来場しやすいです。
問い合わせ・チケットのお求めは担当(板橋実)までお願いします。