Sep, 2002
長月三十日 (月)
件のIN
FLAMES/REROUTE
TO REMAINは、かなりの力作。
普通に歌うパートが大幅に増えた分、曲の区別もつくようになって大変喜ばしい。
デスメタル素人にも安心してオススメできる一枚だ。
これがデスメタルと呼べる音楽なのかというと大いに疑問だが。
ともかく昔のIN FLAMESに戻ってくれるという幻想を振り捨てて虚心に聴けば、なかなかいいアルバムだと思う。
初期の彼らとは完全に別物ということを認識させられた。
長月二十九日 (日)
IN
FLAMES/REROUTE
TO REMAINを購入。
最近の作品に文句をたれながらも、懲りずに買ってしまうのであった。
ディスクユニオンで流れていたSPIRITUAL BEGGARSの新作も大変気に入った。ほしい。
それからTAHITI 80(フランスのバンド)の新作とトニー・ハッチ(よくわからんが'50年代風ポップスが流れていたので非常に気になる)とか
いう人のアルバムもほしい。誰か、俺に金をくれないか。
スティーヴン・キングのファンタジー大作「暗黒の塔」シリーズの第四作、「魔導師の虹」を読んでいるところなのだが、
やはりこの作家はアメリカを描いていない間は極端につまらなくなると思う(のだが個人的な感想なので真に受けないように)。
ユーモアたっぷりの異世界人が異世界を大冒険している場面はつまらなくて、ユーモアたっぷりのアメリカ人が異世界を
大冒険している場面に戻るとかなり面白くなるのだ。
少なくとも、俺がキングに要求することはそういうことなので、「ローズ・マダー」や「ドロレス・クレイボーン」なんかも、今にして思えば、
読まなくても良かったのだなあ。南無。
友人の結婚式に出席。
気安い仲間だけを集める二次会で、服装も気楽なものでいいと言われてでかけたのだが、背広の奴が多くてだまされた気持ちに。
そんなに俺をハメたかったんなら全員燕尾服でかかってこんかい。
負け犬の遠吠えだが。
ともかくKくんAちゃんこれからも末永くお幸せに。
でもカラオケ二時間で3000円というのはいくらなんでも。
長月二十八日 (土)
IN
FLAMESのアルバムを、5th・4th・2ndとさかのぼって聴いてみたのだが、やはり5thと4thはあまり好きじゃない。
俺にはどうも、曲を一つ一つ把握できない。
かっこいいとは思うんだけど、どの曲も似てるように感じてしまうのは、一体、何が原因なのだろう。
昨晩寝床で、「今後、ハナ(高橋ヒロシ「ワースト」)が街で坊屋春道とばったり出会ったりするエピソードもあるかもしれない」と
考えてニヤニヤ笑ってしまった。
なぜそんな妄想で有頂天になれるのか俺は。
長月二十七日 (金)
CYNIC/FOCUS、MESHUGGAH/NOTHINGを入手。
どちらも大雑把に言ってテクニカル・デスメタルというジャンルに入るのだろうが、どちらのバンドも、いずれかの分野に
何も考えずに放りこんで済まされるようなものでもない。
CYNIC/FOCUSに関しては、SADISTの3rdアルバムみたいな雰囲気を感じた。
硬質なリズム感や、うねるフレットレスベースなどが共通していると思う。
どっちが先にアルバムを出したんだろう。
MESHUGGAHは相変らず唯一無二の恐ろしいバンド。
イング兵衛とかCRYPTOPSYみたいなわかりやすい超絶技巧ではなく、曲がバンドアンサンブルとして成り立っていること自体に
驚異を覚える。個人の見せ技は一切出さないかわりに、バンド全体のまとまりとリズム感覚が超絶的。
ちなみに、噂のMong Hangnoのサイトはこちら。
まだ子「てんねん」を購入。
タイトルからだと分かりにくいが、エロまんがだ。
軽いノリだがきっちりスケベで抜きどころきっちり設定、の実用向けエロまんが。(だよな?)
「エロ以外の余計な要素を描かない西川魯介」という説明をすれば、三割くらい正しいかもしれない。
…だが、ちんちんの形が一種類しかないのがどうにも頂けない。
やっぱ作者自身のちんぽのみを参照してまんがを描いているのだろうか。
登場人物には「見比べれば全然別人のだ」と言わせておきながら、描き分けができないとは。
今後に期待。
スーパーメトロイドのクリアタイム記録更新。1時間18分。
長月二十六日 (木)
DARK TRANQUILLITYの新作、DAMAGE
DONEをようやく入手。
初期のダートラっぽさ、根暗さが薄くなっているのは非常に残念だが、ヘヴィメタル作品としてとても質の高いアルバムでありガッツポーズ。
ミカエル・スタンネの声がなかったら「IN FLAMESの新作だ」といわれても信じていたかもしれないという点については棚上げとす。
ズッコケ三人組やマガーク探偵団と同列に扱うならば、どんなに大騒ぎしても良いのだが、悪所を良書として取り扱い
その欠点からは目をそらす、欠点を隠す、というやり口が気に入らない。
もちろんハリー・ポッターのことだ。
と、そんなことを考えながら歩道橋の階段を上がると、ダウン症児がいた。
「歩道橋 あがったところに ダウン症」
季語がないが、仕方ない。
ダウン症児は一年中存在することを止めないのだから。
皇族のあのお嬢さんもスレスレですな。
映画「XYZマーダーズ」を観た。
噂通りの馬鹿映画だった。
お話はどうでもいいので紹介は省略。
今をときめくサム・ライミ監督、脚本がコーエン兄弟で、配役もなんだかどこかで見たことがある、程度には豪華な顔触れ。
助手席の小物入れのタバコが良い。
その勢いで、再び映画「トップシークレット」を観てしまった。
今年に入って二回か三回観てる。
長月二十五日 (水)
ピンクのぞうを入手。
長月二十四日 (火) -2-
蟹ってすごいたくさんの種類がいるんだと感心。
蟹に限らず地球上には無数の種類の動物がいるわけだが。
我々の日常に入りこんでくることがない、というだけの話で。
形容詞「すごい」の連体形「すごい」の連用形的用法は、副詞として新たに定義しなおす必要があるのではないか、とすっごい思った。
これを日本語の乱れとしてあげつらう気はさらさらないけども、最近そういう用法をすごいたくさん見かけるので。
みかん(R)というまんが家は、回輪鬼畜の別ペンネームではないかと前から言っていたのだが、どうやら本当にそのようだ。
俺の眼力もまだまだ捨てたものではない。
長月二十四日 (火)
先週、新宿ロフトにて、Mong Hangのライブを見た。
ものすごかった。無国籍音楽。
高度な演奏技術。
演劇的な舞台。
そしてなにより、全編オリジナル言語によるパフォーマンス。
無国籍音楽なので如何せん、なんとも表現しがたいが、メタル系の表現を使うと、Sadist
meets ハワイアン音楽、といったところか。
ハワイというよりもアジア全域の雰囲気を統合した感じというか。
日本にこんなバンドが居たのか、という驚きで一杯。
機会があったら、みなさんもMong Hangのライブを見てください。
楽器編成は、ヴォーカル、ベース、ギターx2、ドラム、ピアニカ、各種打楽器(ヴィブラフォン、木琴、コンガ、ボンゴ、トライアングル、
カウベル、スティールドラム)、キーボード。これを七人で演奏する。
(ちなみに打楽器の名前はそれぞれ自信がないうえにうろ覚えであることを謝罪しておく。間違ってたらごめんなさい)
打楽器には、その他に名前を知らない手持ちサイズのものがいくつかあった。
タイとかマレーシア辺りで使われてそうな感じの。偏見だが。
とにかくすごいバンドだ。
長月十八日 (水) -4-
小林多喜二の話には、ついてきてますか(挨拶代わり)。
インターネットに文章をアップロードしつづけることは、楽しくもあるが、結局孤独な作業であり、言葉は静寂の中に、光りは闇の中に
横たわるのにも似ているのかもしれない。飛翔せる鷹の、虚空にこそ輝けるものなれ。
というわけで、ル・グウィン「影との戦い」(ゲド戦記第一部)をまたしても読んだ。
古本市で三冊2000円で買っておいて本当に良かった。
初めて読んでからかれこれ十年になるこの本には、陳腐な表現だが、読むたびに新しい発見がある。
読むたびに発見があり、その発見に嬉しい驚きを感じるけれど、本の中身の「発見」もさることながら、今回は、自分が年を取ったと
感じるという発見も随分させられたものだ。
昔はハイタカ(ゲド)よりも年下だったり同い年だったりした俺だが、今ではハイタカよりも年上だもの。
もちろん感想は、こういう表層的な意味での「年取ったなあ」に限らぬわけだが。
有名な本なので、あらすじや入手方法はネット検索で適当に知って下さい。
ところでル・グウィン女史は当年七十三歳になるわけだが、お元気なのだろうか。
第五部が刊行されるという噂もここ数年流れっぱなしなのだが、その前に亡くなったりしたら大変だと、思い出してはその心配ばかりだ。
待ち合わせの暇な時間に、ブックオフにて岡田淳の本を立ち読みした。
この人の本も、読まなくなって十年くらい経つかしら。
思えば、岡田淳の「二分間の冒険」とか斉藤惇夫の「冒険者たち」、C.S.ルイスのナルニア王国など、好きな冒険物語は数あれど、
「ゲド戦記」ほど深く静かに愛した(愛している)本は、ないと思う。
ムアコックやディックは、この場合、論外だし。キングもな。
中学生の時に中原中也に出会っていたとしたら、俺の人生、三割くらいは違うものになってたかも知れない。それとも五割くらい。
しかし、ブックオフ早稲田店は、児童書の棚に「伝染るんです。」が一緒に並んでいるひどい店だ。
っつーかどういう間違いだよ。
ブックオフとその機構・商品管理方法は革命的なものかもしれないが、パート・アルバイトの大量流入により、書籍に対する愛情の
欠如した人間までもが、仮にも書店と名の付いた場所で働きうるという可能性を生み出したわけだ。あな恐ろしや。
もちろん書籍に対して愛情を持っている人間は、ブックオフでは働かないのかもしれないけれども。
こきおろしておいてナニだが、望月三起也「ワイルド7」18・19巻をブックオフにて購入。
ダーウィンという地名はオーストラリアに実在するが、荒川区や墨田区でも探せば見つかるんじゃないかと、ふと思った。
思っただけで、別に深い意味はない。
世田谷区に住んでいそうな芸能人:ショーン・コネリー
豊島区に住んでいそうな芸能人:ケビン・ベーコン
マイケル・ダグラスはお台場で踊る
長月十八日 (水) -3-
ピースボートの人々が一番紛争の火種になりそうなことをしている、と思っているのは俺だけではないはずだが。(挨拶代わり)
朝鮮半島の人々が日本人に対して戦後謝罪をとか補償をとか言って問題をややこしくしているのは、朝鮮戦争を忘れたいからなのかしらん。
戦争責任のことを言うならば、第二次世界大戦に関しては、朝鮮は日本に負け日本は連合軍に負け、朝鮮と日本の双方が米国に
進駐されていて、と極東地域には勝者がいない状態だったわけで。
敗者同士で払え払わんと押し問答を繰り返しているわけで。
だから朝鮮の人民には、同じく「勝者なき戦い」だった朝鮮戦争のことを思い出して頂き、日本に対して責任問題を引っ張り出してきたら
「それよりも、38度線のことを先に解決してきたらどうですか?」と忠告して差し上げる作戦なのだ。マーベラス。
いや、だから全部冗談なのでね。
問題を単純化してごまかそうとする俺の筆にだまされるなよ、お前ら!!
いつであれ、どこであれ、悪さをするのは民衆ではなくおエライさんがたなのである。
諸悪の根源は家庭の幸福、てなもんさ。俺にはお前が似合ってる。
えーと、そういうわけですから、本日分の文章に何か異論・反論ある方は悔しかったらメール寄越しなさい。
二十四時間受付中です、ざまあみろ。
個人的にはメールボムよりは「檸檬」を希望。
コミックビームで吉田戦車が「武侠さるかに合戦」という連載をやっている。
それだけでもIRON
THUMBの新作のタイトルとちょっぴりかぶっていて悔しいのだが、今月号では母蟹が「蟹光線」なる必殺技を披露。
「蟹」も「ビーム」もそれぞれ小出しに使っては来たのだが、まさか「蟹光線」を先に使われてしまうとは。
悔しいことこの上ない。
ちょっと苦しくても、使っておくべきだったかなあ、小林多喜二のネタ。
今から「プロレタリアート・ラリアット」みたいな曲を作っても、吉田戦車の二番煎じと思われる可能性があるので、怖くて作れない。悔しい。
毛沢東の女ったらし!
中国の落書き
長月十八日 (水)-2-
人間の命に値段はつけられない、みたいな戯言をぬかす阿呆も世間に入るようだけど、無論それは「値段が高過ぎて、数値化できない」
という意味で言っているのだろうね。
しかし解釈次第では「お前の命は安すぎて、ビタ一文払うことは可能でありません」と言っているようにも取れるのだよ。
人間の命に値段はつけられない、と気軽におっしゃる方々、その辺のことは気付いてるのかしら。
俺は、人間の価値は時価、というのが公平な見方だと思う。
為替と株価の資本主義の時代には、ぴったりの価値観だと思うのよ。
封建主義の時代には、きっと専制君主が人民の値段を決めていたのだろう。
共産主義体制化では、人間の値段を均等と定めたばっかりに、実際に値段が上下し続ける変動相場制からの乖離が大きくなりすぎて、
精神分裂的な政治体制となってしまったのにちがいない。
お。
思いつきで書いているわりには、この説には破綻している部分が少なくて、面白いかもしれない。
と、冗談はさて置き、KING CRIMSONのようなバンドが来日するらしい。
ベーシストがグレッグ・レイクではないので俺にとってはKING CRIMSONではないのだが、それはまあどうでもいい。
(名義は21st century
schizoid bandだそうで。よく知らんけど)
配給会社のチラシには、演目として「21世紀のスキッツォイド・マン」「クリムゾン・キングの宮殿」云々、とある。
ちょっと待て。
「スキッツォイド・マン」て。
やはり「精神異常者」がマズいのだろうか、政治的に。
精神異常者保護団体から抗議が来たりするのだろうか。
かの有名な邦題「21世紀の精神異常者」は、今後活字にならないのだろうか。
どうせ直すなら、より厳密に「21世紀の精神分裂病男」とすれば、精神異常者圧力団体の追及をaとし、精神分裂病患者保護団体からの
抗議活動をbとするならば、関連団体・法人に寄せられる抗議の総量yは、
y=a+b
で求められるっていう寸法さ。
えーと、冗談はさて置き、「精神分裂病」という病名は使うのを避けようという動きがあるというのは本当の話。
どうも、分裂という言葉は響きが悪いとか厳密に病理学的に言うと、分裂というよりはナニがアレだとか。
前後の事情はよく知らないけど、まあ、たぶん「ライ病」を「ハンセン氏病」といいかえるのと同じような政治的配慮だと思われる。
だけどなあ、少なくとも英語でschizoid(精神分裂病の)という言葉をラテン語やギリシア語に遡ると、「分裂」とか「わける」という
意味になるんだから、「分裂病」という言葉を使わないようにしたいんだったら、まず英語やドイツ語なんかから変えていかないと
筋が通らないと思うわけよ。
ただし英語圏では、ほとんど全ての人がラテン語やギリシア語に遡って考えるということをしないので問題にならないのだろう。
日本語の場合は、遡ると和語(ひらがな語)かそうでなければ漢語の二者択一になり(若干の例外はある)、後者は漢字の読み方が
分からなくてもなんとなく意味が通じてしまうので、英語圏諸国よりは「分裂病」という言葉が問題になりやすい文化風土があると
いうことを指摘しておこう。
長月十八日 (水) -1- fuck USA
昨年九月に世界貿易センタービルが崩れ落ちて何千人だか何百人だかが死んだようだが、五十七年前の広島や長崎では
何万人だか何十万人だかの人間が亡くなってるわけで、それに比べれば貿易センタービルのひとつやふたつ屁でもねえと
いうのはさすがに極端な言い方であるかな。
じゃあ「たったそれだけで被害者面するんじゃねえ」と言うに留めておくとしようか。
それでも不公正だっていうんなら「お前らはベトナムで何人殺したんだ?」と問うてみるのが良いかもしれない。
韓国や朝鮮の国民は、上からの情報統制で日本や世界に対して謝った知識を植えつけられてるのだから、日本や世界に対して
あの半島の人々が謝った行動を取るのは仕方ないといえる面があるかもしれないと思うが、アメリカに関しては、豊富な情報が身近に
あふれかえっているにも関わらず、それらを取捨選択どころか直視することすらせずに、ひたすら独善的な態度を取るので、嫌いだ。
かかってこんかい、鬼畜米帝。
という長ったらしい冗談(もちろん冗談ですよ、わかってますよねみなさん)はさて置き、「金輪際」というのはいい言葉だなあ。
以前知人から「金輪際はnever againという意味なのだよ」と教えられ、最近までそれを信じていたのだが、どうやら世間での
使われ方を見ると、その限りでない。
改めて国語辞典と広辞苑を当たってみると、「二度と再び〜(ない)」ではなく、単に「絶対に〜(ない)」という意味だということが分かった。
ちなみに金輪というのは仏教用語で大地の底という意味。
よくわからんが、金輪の下にさらに水輪と風輪があるそうだ。
…落語の「じゅげむ」みたいになってきたぞ。
否定の言葉と一緒に用いない場合、「とことんまで」といった意味になるらしいが、現代語では見かけない用法である。
広辞苑にも「東海道中膝栗毛」から用例が引かれていた。
長月十五日 (日)
サモハンキンポー五丈原
敬老の日だ。おめでとう、老人どもよ。せいぜい長生きするがいい。
ファミコンで「天地を食らう2 諸葛孔明伝」をプレイしているのだが、意外と長い。
曹操が死んだのにまだ終わらない。
孔明が絶命するところまで行くのだろうかこのゲームは。
三国志を知らない人のために補足しておきましょう。
孔明は、お誕生日のケーキ(今で言うまんじゅうです)のろうそくを吹き消す楽しみを配下のギエン将軍に奪われて、
悔しさのために涙を流し、ギエンの代わりに山の上にいたバショクを惨殺します。
そして、七日間悶絶しながらついに息絶えてしまうのでした。
それを見ていた栗と臼と蜂が、ギエン将軍を後ろから切り倒します。(バタイ伝15:6-10)
菊月十四日 (土) トライオキシン254
カート・ラッセル主演のアクション映画「ソルジャー」というのがあるが、予告編を見て、この映画もいずれ観ようと考えたのを思い出した。
物語が薄っぺらそうな上に、特撮がかなり豪華そうな作品には、つい興味が湧いてしまう。
というのも映画「ユニバーサル・ソルジャー:ザ・リターン」を観たからなのだが、これがまた下らない映画で。
あの「ユニバーサル・ソルジャー」の続編。
何作目の続編なのかは知らないけど、一作目の主人公だったヴァン・ダムが再び主役。
SF映画なのに設定がいい加減なので、本当にどうしようもない。
反乱する電子頭脳、軍事機密を記者に語る将軍、生身の人間に殴り殺される強化兵士、頭の弱い電子頭脳、云々、云々。
これだけクソな要素がそろっていながら一時間半も飽きずに画面を眺めていられたのは、ひとえに主演の
ジャン・クロード・ヴァン・ダムのおかげ。
ハリウッドでこれほど良心的なアクションの詰め込み方をしてくれるのは、ヴァン・ダムだけだろう。
筋書きはクソであるにも関わらず、ヴァン・ダム好きは必見の映画。
サントラに参加しているロッカーも豪華な面子で、MEGADETHとかANTHRAXとかSTATIC-XとかGWARなんかが楽曲を提供している。
口直しに何かもう一本映画を観ようと思い部屋を見回したところ、友人に頼んで録画してもらった「バタリアン」が発掘された。
こちらを先に観ておけば、「ユニバーサル…」が口直しになったのに、と後悔しきり。
この映画がクズなのは分かりきっていたことなのだが、ついつい下らないモノ見たさで再生してしまった。
…この状況がこの映画の出だしにソックリだと気付いてゲンナリ。
例の有名なオチとか、愛妻家フランクの散り際とか、
「医学的には生きていません」
「ぼくたち、死んでるの?」
「まだそうとは断定できません」
等などある程度観る価値はあったかとも思うけど、やっぱまっとうな映画ファンの観るものではないと衷心から申し上げ奉り侍り。
「バタリアン」は邦題であり、原題は「The Return
Of The Living Dead」。
ゾンビ映画の古典「NIGHT OF THE LIVING DEAD」とどういう関係なのかは知らないけど。
しかし、原題と全く関係のない邦題をつけるだけならばよくあることだけど、まさかセリフまで翻案しているとは思わなかった。
ノベライズを読んだ時に「オバンバ」とか「タールマン」が出てきて、ああそういうもんかと読んでいたのだけど、映画においては、
(老婆の生ける死体を捕獲した場面で)
"Can you hear me?"
"Yes."
という会話が、字幕で
「名前は?」
「オバンバ」
となっていたり、明らかに「なんか黒いのが…」って英語で言ってるのに、字幕では「タールマンが…」となってたりして、驚いた。
ハリウッド側では、古式ゆかしきゾンビ映画の伝統をなぞりつつ、それをパロディ化して爆笑もののギャグ映画を提示したわけだけど、
日本でさらにそこにインパクトを加えようとして、怪獣じみた翻案を作ったのだな。
ぜんぶ推測だけど。
結論:'80年代って、すげえ。
しかしバタリアンなんかのノベライズなんか読んでんなよ。俺。どこで見つけるんだそんな本。すげえぞ俺。
こんな映画を友人に頼んで録画してもらってるのもナニだが、ビデオ屋で金を出して借りてたりしたらきっともっと後悔してただろう。
ひとつひとつ原題を確かめてみれば、きっと"zombie"という言葉が使われている映画ってそんなにないんじゃないかな。
別に調べたくもないけど。
高校の文化祭のリハーサルに、放送委員のOBとして手伝いに行った。
朝にバイクで赴いたのだが、高校の駐車場にとめようとしたら、事務員さんに見咎められた。
「見なかったことにしとくから、どっかここじゃないとこにとめてきな」って。
はいそうですかと中庭に駐車してから気付いたのだが、ひょっとしてバイク通学してきた高校生と間違われたのか俺は。
午後に駐車場を見たら、普通にバイクが数台駐車してあったことからも、その推論が大筋で正しいことは確認できるわけだが、
俺のツラを見て高校生と勘違いしたんだったら、あの事務員さんはよっぽどだなあ。と思った。
でもきっと顔を見て判断したんじゃなくて、乗りつけた時間が運動部の朝練っぽい時間だったからなのだろう。
なんにせよ、その90%はクズ
「スタージョンの法則」
九月十二日 (木) 三段ドロップ
前田っつーと前田愛とかじゃなくて前田智徳だよなあ。
というわけで草野球。
今回の練習は凄かった。
東綾瀬公園にきっちり十八人集まって紅白戦。
守備の選手が美技を連発するばかりか投手は分身する魔球や虹色に輝く魔球を!
そして氏家が特攻し大門が影腹を切って死んだ。
最近内輪で大評判のVANGUARDのサイトに行ってみた。
(いや、世間的にも大評判なのかもしれないけど)
その中のインタビューを読み、VANGUARDの内田さんの音楽に対する姿勢に強い共感を覚えた。
件のインタビューに、「ANNIHILATORと比較されるといっても、3rdの頃のANNIHILATORであって、現在のANNIHILATORではない」と
いったような発言があった。
3rdアルバムというのが正確にどのアルバムなのか分からなかったので調べてみたのだが、やはりSET THE WORLD ON FIREだった。
俺もこのアルバム、好きだ。
たぶん俺に限らず、日本人がこのバンドを支持する時に引き合いに出すのは、このアルバムと、4th・5thにあたるKING OF THE KILLと
REFRESH THE DEMONなんじゃないかな。
というのは俺が直感的に思っただけで、裏付けがあって言うことではないのだが。
でも、「ANNIHILATOR的」という表現は、多くの場合、「SET THE WORLD ON FIRE的な」ということと同義なんじゃないだろうか。
十月十一日の渋谷クラブクアトロにおけるDream Evilの前座が、Mastermindになったらしい。
生ノルトストロムを拝めんで寿命が延びる他に、Mastermindまで見られるこのお得感。
いやあマジで楽しみだぞ。
そんなDream Evilの日本公演チケットが届いた。
九月十一日 (水) 重陽の節句
菊の節句は九月九日でしょ。
源氏物語といえばかたたがえとヤリチンのサクセスファックストーリーだが、平家物語といえば平家の滅亡戦記。
歴史は勝者が作るものなのだなあ。…という詭弁。
宇治拾遺物語が説話集で、大和物語が地球人とガミラス人の戦記、平安京エイリアンはリドリー・スコット監督で映画化が進行中。
というわけで、友人に頼まれて、舞台の手伝いをしてきた。
手伝いといっても最初にいくつか荷物を運んだだけで、あとはだらだらとリハーサルを眺めたり本番を眺めたりしただけだった。
むしろ邪魔になっていただけなのではないかと考えると、なんだか申し訳ない。
最終的に「仕事をしなかった人をシメまーす」と言って俺のことをつるし上げにしてくれた方が気が楽だったかもしれない。
照明と一緒に天井の梁に吊るされたいという願望=幼少時に天井のシミが天皇の顔に見えた時にできた精神的外傷が原因
キャノンが四ピンなのには驚いたが。
今の現場じゃそれが普通?
正相逆相で音が消えないかと気が気ではなかった也。
半殺し、皆殺しといった言葉はあるけれど、人間ひとりを殺すことを表現するには、どういう言葉を用いればよいのだろう。
「ひとごろし」かしらん。
というわけで冨野由悠季「オーラバトラー戦記」を読み終えたのだが、結末で全員死んだ。
こんな結末のために文庫で十一冊も本を読んだかと思うと、徒労感甚だしい。
過程のほうも序盤を除いてはあまり面白くなかったので、投げハメでクリアした。
平井和正の「幻魔大戦」を全巻読むのと同じくらいつらかった。
口直しにゲド戦記でも読むか。
長月八日 (日) スーファミ漬け
九州の友人から送られてきたスーファミのゲーム、「バトルブレイズ」をプレイしてみた。
攻撃ボタンが一個しかない格闘ゲームで、クソゲー。
投げハメでクリアした。
1992年の作品なのだが、同時期に「スト2」の家庭用(スーファミ)が発売されていることを考えると、犯罪的な品質だといえよう。
他に、一年半放置していた「ヘラクレスの栄光3」をクリア。
言わずと知れたドラクエのパクリシリーズ第三弾。
シナリオはかなり凝った作りだが、それを支えるシステムが古いままで、しかもゲーム後半はバランスが悪いというハードな内容。
投げハメでクリアした。
正直、物語の良さを凶悪な強さの雑魚が全て食い尽くしてくれたという感想しかない。
たぶん今後このゲームのことを思い出そうとすると、理不尽な強さの雑魚集団のことしか頭に浮かばないのだろう。
1992年の作品なのだが、同時期に「ファイナルファンタジー5」が発売されていることを考えると、ちょっと品質が低いといわざるを得ない。
こうした三流のRPGは「ブレスオブファイア」「バズー魔法世界」「レナス」くらいしかやったことがないのだが、数少ない経験の中では
「レナス」が一番面白かったかなあ。
システムが野心的だったので。
どのくらい野心的かというと、まあ、ゲームボーイの「アレサ」くらい野心的だ。
腹が立ったので「スーパーメトロイド」で現実逃避。
投げハメでクリアした。
タイムアタックで1時間23分。
これって前回の自己ベストを一分縮めたことに…なるんだっけ? よく覚えてないが。
長月七日 (土)
四谷ケンヂ氏のサイトがYou gotta be crazyとして新規開店。
今後は普通の日記サイトに…なるのかな?
映画「インビジブル」を観た。
友人宅で徹夜で遊ぶ予定だったので、ビデオ屋で「エルエーコンフィデンシャルを観ようぜえ」と勧めたところ、
「いや、……セックスドラッグポールバーホーベン」と抗弁されたので、ケヴィン・「鼻の穴」・ベーコン主演の「インビジブル」に変更。
なんとも面白い映画だった。
友達と一緒にいなかったら、後半はたぶん早送りで観ていただろうと思う。
特撮が豪華でケビンの役が極めていいかげん…というバーホーベン映画の真骨頂!
あれだけたくさんいた動物はどうなった等と考えたら負けだぜ。
再び草野球。
城北中央公園にて。ほとんど地元だ。
一回だけピッチャーとして登板したのだが、今回はまあまあ普通に投げられた。
しかしマウンドがデコボコだと色々と不便ですな。足を取られたり。
氏賀Y太「デスフェイス」、みこくのほまれ「まりあの夢に向かって第一歩」を購入。
前者は虫責めとか解剖とかそんなんばっかで非常にヌケる単行本であり、発売が延期されてたのでどうなることかと心配だったけど
無事に発売されてものすごく一安心のきょうこの頃。
長月一日 (日)
夏最大の欠点は暑いことだと思う。
ここんとこ、汗で布団が湿りっぱなし。気分が悪い。
Dream Evil(スウェーデン)がかっこいいと思ってよく聴いているのだが、金曜日に入手したVanguard(日本)もかなりのもんだった。
一頃のAnnihilatorをさらにメロメロにしたかのようなギターリフ&ギターメロディ!
これはかなり興奮する。
ボーカルも含め、大変気に入った。
日本人て凄い。
クソ忙しいさなかにパソコンがフリーズ。
暑いのにフリーズとはこれ如何に。
そしてそのおかげでようやく昼食を取る暇が出来たという寸法さ。