June, 2004

 

水無月二十五日 (金) その二

たがみよしひさ「軽井沢シンドローム SPROUT」が新聞広告を出してた。
曰く「'80年代前半、粋でカッコよく、当時としては最先端のセンスを感じさせた」だそうで、
でも、二十年前と今で同じようなまんがを描いていては駄目だと、俺は思う。

たがみよしひさ、小山田いく、立原あゆみ辺りの絵柄には、俺は拒否反応を示してしまう。
聖悠紀、新谷かおるなんかも駄目だな。
それらが古いのか、単に俺の好みの問題か。

ほりほねさいぞう「ニクノアナ」笹倉綾人「少女流幸福摂取論」購入。
エロエロじゃい。

エロゲー
「妹でいこう!」種村秋帆という人物は、名前が高島秋帆とかぶっていると今更ながらに気づく。
前者は「あきほ」で後者は「しゅうはん」。
高島秋帆は、地元・高島平の名士だ。
厳密に言うと違うんだが、まあ、興味のある人は勝手に調べてくれ。
俺は種村も高島も好きだ。
秋帆でつながる郷土愛。

「うたわれるもの」を楽しく遊んで居る。
是すなわちパソコンのエロゲーであり、作った会社は
リーフ
獣耳のついたシミュレーションRPG。
難易度低。
主人公が状況に流される性格の男で、その部分は好きじゃないが、物語がしっかり作ってあって好感が持てる。
あとは、結末がどういったものになるか…。楽しみ。

難を言えば、主要な男キャラがそんなに骨太じゃないのが頂けない。
デリホウライもオボロもいまいち甘チャンなので無念。
まさに甘チャンホンポ。
ゲンジマルとテオロが良いんだが、出番が少ないよなあ。
チキナロはかっこいいと思うが。

女性ではエルルゥとソポクが良い。
カルラとトウカが鬱陶しい。
ウルトとカミュとクーヤもできる限り速やかに退場願いたい。
戦闘ではドリィとグラァを操るのが楽しい。
連撃の方法を知らなくて、中盤戦まで単発攻撃で戦っていた。
使い始めて途端に戦闘が簡単になった。

USBフラッシュメモリを購入。
ジオン公国の32メガ。
価格も容量も幅広く取り揃えられているので、どれにしようと迷って、結局決め手はガンダム。
ガンダムの版権モノだというだけで千円高い。
それでも俺は買って満足しとるわけだが…。

国津武士「エンプレス」購入。
炉。というかぺ。時によりA。
エロいかって? そりゃエロいよ。
ニャンニャンですか?
ニャンニャンですよ。ええもう。
ごちそう様でした。

 

水無月二十五日(金) その一

明日はライブだ。
楽しみ楽しみ。

東和くん、ダンツィヒさんと三人で神田川沿いを歩いていると、ジャンピングシューズを装備して歩く人とすれ違った。
闊歩、というのはゆったりと大またで歩くことだが、彼はまさに「闊歩」していたよ。
おまわりさんが何事もなかったかのようにすれ違っていったのだが、ひょっとすると普段からジャンピングシューズで歩いている人なのかな。

今週末には実家に戻ってくる予定がなかったのだが、事情により急遽トンボ返り。
実家にいると楽なんだけど、往復は疲れるな。
アパートの方にはまだインターネット回線が来ていない。
不便。

ちょっと日付が前後するんだが、フェラチオ御曹司(
ドクロネーム)がアパートに遊びに来た。
俺の所蔵エロ本を読んで、八割に共感し二割に駄目出しをして帰っていった。

サワダスペシャル、今年も夏コミに出展。
今回は横山光輝追悼の「ジャーンジャーン」本だそうだ。
これはもう、買うしか。

黒丸尚という偉大な翻訳者がいる。
だが時間がないので以下次回。

なお、俺が好きな翻訳者は朝倉久志。

会社の人に晩飯をおごってもらった。
酒を飲まされた。
机仕事だけなら何の問題もないのだが、こういう付き合いは苦手だ。
放っておいて欲しい。

殺すなら殺してくれ。

漏水の恐れあり、と水道局から連絡。
水道代込みの家賃なので、大家に下駄を回す。

インドには「カーリーに車輪を回させる」という言い回しがある。
カーリーが糸車を回していると悪い時代になり、現代がまさにそうである。
だから、カーリーが喜ぶことをして車輪を回させて、次の神様の順番が早く回ってくるようにする、ということらしい。
さて、私が衝動的に買った「マヨネーズふりかけ」が不味かったので、六月初旬の数日間、白米に対する動機付けが弱まっていた。
ようやくマヨネーズが終わり「わさびふりかけ」の時代になったので、景気は急激に上向きに。
「カーリーに車輪を回させる」ってこういうことだよな多分。


仕事帰りの山手線で隣りに座った女性が
「喪の山」(ビジョルド)を読んでいた。
白髪混じりの推定五十歳。
そろそろマイルズもののブームが来るのかも。

「戦闘妖精雪風・改」を読んでいるわけだが、文章がいまいち美しくない。
村上龍や秋山瑞人を読んだあとで比べながら読むのは公平でないかも知れないけど、
神林長平の魅力が美文体にあるわけではない、ということもまた事実である。

で、読み終えた。
まあまあ面白かったが、あんまり好きではない。
人間と機械の相克という主題は興味深いけど、掘り下げ方が俺の好みじゃなかった。
戦闘機や戦争小説が好きな人ならいけるのかな。

サーファー社員に「2割引して0.5だと、元の値段はいくらかな?」と訊ねられた。
そんな頭脳でも経営者にはなれるらしい。
早く一年経たないかな。
この仕事、一年間は続ける予定なんだけどさ。

郵便局で八十円切手を買ったら、記念切手を出してくれた。
絵柄は「科学忍者隊ガッチャマン」。
なんだろう、売れ残ってたのかな。

"Yes! I think Takadanobaba is a very beautiful country."
「この外国人は何か勘違いをしているらしい」

水無月十八日 (金)

色々と書き留めたのだが、フロッピイを持ってくるのを忘れた。
また来月。

USBフラッシュメモリを購入。
32mb、ジオン公国の紋章入り。

6/26のライブが自分でも楽しみ。

会社勤めで一丁前に「ストレス」とやらがたまっていたらしく、実家に戻ってきてネット接続の端末前に座り、三時間半ぶっ続けでエロJPG落とし。
これが仕事だったら結構な稼ぎになってるだろうな。
なんて駄目な発想なんだ。

会社の上司はオタクが嫌いらしい。
仕事には慣れたけど、いづらさは増すばかり。
せめて給料を上げてほしいものだ。

 

水無月十三日(日)  その四

一人暮らしなのでコインランドリーに行くわけだが、コイン式の乾燥機を見るといつも思い出すことがある。
「コインランドリーにいったんだけどさあ、乾燥機に百円入れて一回まわして、生乾きだったんだけど持って帰ってきて、部屋で干してるんだよね。
ひょっとして、二回まわせば良かったのかな?」と言う岸谷悟郎に対して、恵俊明だったと思うが、「いや、二百円使うのが常識だろ」と返答する場面。
岸やんがレディクラ(東京レディオクラブ)をやっていた頃だから、かれこれ十年前。
そして、乾燥機を使うたびに、十年間値上がりしてないことに感謝の念を覚える。

非常に効果があると評判の独り暮し痩身法だが。
スーパーマーケットなどで費用対効果を計算しているうちに何も食べたくなくなる不思議な「見てるだけ痩身法」を併用すると、相乗効果でかなり効く。
痩せるだけで美容にいいわけではないけどな。


土曜日は、友人の引越しを冷やかしに大宮に赴いた。
そして昼飯をおごってもらった挙句、帰りは駅まで車で送ってもらった。
ひょっとして、俺、甲斐性なし?

吉祥寺でライブを見たあとに、再び友人宅へ。
今度は新居の方に。
友人所有の貴重なメタル映像をビデオで見たり、別の友人の作った美味しいラーメンをご馳走になったりした。
ここでも俺は甲斐性なしだった。イエスアイアム。

吉祥寺クレッシェンドでは、
OUTBURSTを見た。
というか頭を振りまくった。
他の参加バンドはスラッシュ/デス関係でなかったため、モッシュは起きなかった。

MIGHTY WINGSが、前に見たときよりも断然よくなっててびっくりした。
が、やはりボーカリストの方は地声の部分の音程が怪しかった。
ミックスボイスにしたと単に安定するので、全編ハイトーンで歌えばいいのに、と思った。
GUILTY'S LAWは以前SCANNERのカバーをしたことがあるらしい。という話だけ印象に残っている。
曲も演奏もかっこいいバンドだ。
DUELは相変わらずかっこよかったが、ドラマーのツーバスの下手さ加減も相変わらずだった。

ZEAL CAMERAのライブを久しぶりに見たが、俺の持ってるCDの曲は全然やってくれなかった。
よく分からないが色々あってバンドが方向転換したらしい。
俺は好きじゃない音楽になってしまったが、演奏力は高いので、今後もZEAL CAMERAにはがんばってほしいと思った。
最後にRIOT / WARRIORのカバーをやってくれて、それが大変楽しかった。

 

水無月十三日(日) その三

「ひきこもってばかりいてはダメよっ」という言い方をされては、「じゃあたまになら引きこもっていいのか」と言い返したくなるが、そんなこと別に言われてないので構わない。
言われたときのために練習をしているだけ。

言われることを想定して練習しておくといえば、愛の告白をされたときに如何にカッコ良く振るか、という科白も時々練習するな。
役に立ったことは生涯で一度もないけど。


EDGUY / HELLFIRE CLUB購入。
重厚で壮大なヘヴィメタル巨編。
新味はないが、もはや新味など必要としない磐石なメタル・バンドである。
重心が低くなり、速い曲の殺傷力がさらに増したという印象。
例えて言うなら、ここ二作のBRAINSTORMに鋭角を足したようなもので、これはもう只事では済まない。
前作より、さらにその感が増した。
トビアス・サメットはやはり只者ではないと思う。
今から、来日公演が楽しみ。

そういえば、仕事でメールマガジンのことをいろいろ調べているとき、ひょんなことでメタル好きの16歳の女の子が発行しているメールマガジンの
バックナンバーを見かけた(総配信数五部)。
「その人によるとトビアスサメットっていうバンドがおすすめらしいんだけど、バーンを読んでも書いてないし」
という一節に目が止まり、悲しくなった。
それはバンド名ではなくて人の名前だよ。


手塚治虫の「ミッドナイト」に、父親が家から締め出されて凍死するお話があったが、いま考えると、田舎の不良少年は律儀に施錠してから夜遊びに行くかのかな。

もっぱら人氏がカラーボックスを廃棄するというので、せっかくだからと頂く。
五月にひとつ、六月でまたひとつ。
氏のおかげで随分部屋らしくなったよ。
次の給料が出たら、机とCD棚を買おうと企んでいる。


UDO日本公演に行ってきた。
素晴らしいライブだった。
会場が一体となってUDOやACCEPTの名曲を歌い、手を打ち、拳をかざす。
渋谷クワトロは、鋼鉄戦士どもの閲兵場と化していたよ。
ヘヴィメタルのライブでこれほどの一体感を得ることは、滅多にない。
特に、三曲目の「Metal Heart」と、最後に演奏した「Fast as a shark」が素晴らしかった。
まさか名曲「Metal Heart」が三曲目に出てくるとは。
予想外だった。
でも「Fast as a shark」が最後だったのは予想通りだった。
最後の最後で暴れ狂った。

俺はウド・ダークシュナイダーがらみのアルバムは三枚くらいしかきちんと聴いたことがなかったのだが、UDOというバンドの特性上、それはあまり心配してなかった。
きちんと聴いていれば、二周目から必ずコーラスに参加できるからだ。

出待ちして、CDにサインをもらってしまった。
ウドと、イゴール(gt)、フィッティ(ba)のサイン。
ステファン・カウフマンは出てくるのがちょっと遅かったので、俺は待たずに帰ってしまった。
何といってもウド・ダークシュナイダーと握手できたので、嬉しくて仕方ない。
ついでにウドにIRON THUMBのCDも渡したし。…ドイツでIRON THUMBが流行したらどうしようっ。

前座の
MASTERMINDには、みんな食いつきが悪かったな。
DREAMEVILの時のほうが、MASTERMINDの知名度自体は高かったと思う。
UDOの客は、良くも悪くも保守的だということかな。
ただ、MASTERMINDのライブも良いものだったので、きっとみんなMASTERMINDにも興味を持ってくれたのではないか。

前座のあと、UDO開幕直前に
JUDAS PRIEST / PAINKILLERが流れた。
それをみんなで合唱したのが面白かった。
曲がフェイドアウトしてったらみんな残念そうだったし。
ライブが始まったら、そんなこと気にしてる余裕なくなったけどな。


勤め先の社員(サーファー)が、「酒を飲んでもバイクなら乗る」と豪語していた。
車だと事故を起こしそうで怖いけど、バイクなら大丈夫なんだそうだ。
早いところ飲酒運転で他界して欲しいと思った。
冗談は抜きにしても、他人を交通事故に巻き込んでその人の命を奪ったり人生を台無しにする可能性を考慮しないのは、運転者として恥ずべきことである。

 

水無月十三日(日) その二

村上龍「ヒュウガ・ウィルス」、ルーディ・ラッカー「ウェットウェア」、J・P・ホーガン「造物主の掟」読了。

秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏」(全四巻)を読み終えた。
イリヤという少女が直之という少年と出会ってアレコレ、という話。
すこぶる面白かった。
「猫の地球儀」よりもSFっぽさが減衰していて残念だった。
ただ小説の技巧は明らかに次元の違う高さに達しているため、一瞬で本の中の世界に連れて行かれてさくさく読めてしまう。
連載小説だったようで、各回ごとの盛り上がりも見事に設置されている。
技巧面だけ見れば素晴らしいの一言に尽きるのだが、俺としては物足りない。
というのは、SFを期待して読んだのに、単なる出来の良い「ボーイミーツガール」だったからで、そりゃ俺だってそういう青春モノも嫌いじゃないが、
俺は秋山瑞人氏が制約なしで書くSF小説ってやつを読んでみたいのさ。
電撃という文庫では、その性質上女の子を出さなきゃならないらしく、それが歯がゆい。
秋山瑞人だって「エンダーのゲーム」や「ハイペリオン」を通ってきたに違いないのだが(そういえば「猫」の元ネタは「宇宙の孤児」でしたな)、それで
出てきたのが「ヴァーチャル・ガール」もどきで「エヴァンゲリオン」もどきのボーイミーツガールではなあ、と。

以上はすべて俺が勝手に期待して勝手に裏切られただけのこと。
作品の素晴らしさ自体を否定するものではない。念のため。
特に三巻を読み終えたときの高揚感たるや、尋常では無い。

 

水無月十三日(日) その一

勤め先で、
パートの小母さん「朝起きて、パジャマを脱いだらたたむでしょ?」
俺「はあ、寝るとき着てるのはジャージですがたたみます」
パートの小母さん「だよね? そういう人だと思ったよ」
何か知らんけど腹が立った。
いつ辞めようか、この会社。


たまちゆき「つるぺた天使」宮内由香「恋愛賛歌」おおひなたごう「フェイスガード虜」二巻おがわ甘藍「秘密の女子寮」を購入。

絵が崩れてる、というのともまた違うのだけど、なんだか近年荒木氏のまんがは読みづらい。
荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」一・二巻も買って読んでみて、面白いかったのだけど、読みづらかった。
昔は、連載で読んでいても楽に話についていけたのだけど、いまは単行本でまとめて読まないとなかなか話についていけない。
どこが変わってしまったんだろうか。

施川ユウキ「がんばれ酢飯疑獄!」五巻も買った。
最終巻。
賛否両論あるのだろうが、俺は大好きだよ。
次はどんな雑誌のどんな連載で、施川氏のまんがが読めるんだろう。

栗田勇午「ノー・ドッグ・ノー・ライフ」購入。
牡犬と人間女性の交尾を描くエロまんが単行本。
立ち読みしていたら勃起してしまったので買ってしまった。
俗に言うケモノ耳の女の子とか尻尾付き女の子なんじゃなくて、四足のごく普通の犬が人間女性と交接するまんがである。
購入しておいてなんだが、冷静に考えるとこんなモノの何がいいのかさっぱり分からない。
少なくとも、その性交に加わりたいとは思わない。
たぶん俺は、そこに描かれている女性達の変態性を傍観できるところが好きなんだと思う。

甘詰留太さんもこの単行本を買って抜いたということが判明。
やっぱり俺は間違ってなかった、のかな。

先日友人と、エロまんがやエロゲー、ギャルゲーの類において「その世界に入りたいか? それとも、キャラクターに画面から出てきて欲しいか?」という議論を交わした。
選択肢がその二つだけなら、俺は「入りたい」のだが、負けず劣らず「眺めているだけで居たい」という気持ちも強い。
見ているだけの方が楽だし、自分がそこに参加したところで、他の登場人物たちになじめるかどうか不安だし。
俺の妄想は、どうやら「こんな女の子を抱きたい」と「こんな状況を安穏と眺めていたい」の二つに分類することができそうだ。
多くの場合は後者に含まれる気がしてきた。
前者は「盛夏の杜」とかのぞみ侑海、加賀美ふみを等のエロまんがなんかだ。
ぢたま某やほしのふうた、しのざき嶺等々、あとはあらかた後者だなあ。

大学の先輩ともこの件で話をしたが、「異界に往き、成長したり富を得たりして現世に戻ってくるという構造をもつ物語は数限りなくある」ということを聞けた。
なるほど、そうかも。
「千と千尋の神隠し」を例に引くに及ばず。
あなたは、ディスプレイの中に入りたいか? それとも、誰かにそこから出てきて欲しいか?
入り込んだ後にそこから出てくることが可能であるか否か、等など、前提条件の設定も大きな要素であろうな。

 

水無月四日 (金)

冷静になってみるとミッキーマウスは全然ねずみに見えない。

ここに書きたいことは色々あったはずだが、全然覚えていない。

アパートに回線がつながったら、週に三、四回は文章を書き殴ってやろう。
それまでは我慢だ。


秋山瑞人「イリヤの空」が面白くて仕方がないのだが、悔しい。
こんなに上手い文章が書けるなんて。
自分にそこまでの能力がないのが歯がゆくて仕方ない。

ただ、才能がないとはまだ思ってない/諦めてない、ので俺もタチ悪いな。
秋山氏は才能の他にたぶん死ぬほど修行もしたからあれほどの文章力があるのであり、俺だって同じくらい修行すればなんとか、
とか、思ってるから、俺はどこまで行っても甲斐性なしの駄目人生を歩むことになるのかもしれない、と薄々感じていながらも、うん。
とにかく秋山瑞人はすごい小説家だよ。

あとは電撃文庫を飛び立って、早川でも講談でもどこでもいいから、何の制約もない状態でSFを書いて欲しいと思う。

読み終えてみないとなんとも言えないけど、たぶん
「イリヤの空」は、「ヴァーチャル・ガール」(エイミー・トムスン)のアンチテーゼだ。
少なくとも、そう解釈することは可能だ。

 

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