端緒
事の始まり
初日
台北の夜で食いまくり
二日目(壱)
台北観光
二日目(弐)
台北の夜再び食いまくり
三日目
帰国の朝
  山水閣大飯店
泊まったホテルについて
予算
使った金額について
交通
市内交通について
 

 

新宿
 十時、新宿集合。旅行のために地方から舞い戻った三号が登場して言う。「夜行バスの中でワイン一本空けてきたよ」。大丈夫なの? 五号はペペの前で記念撮影。おい! まだ日本だぞ!
 昼食をとってから空港へ出発という予定だったが、この時間では飲食店があまり開いておらず、しばし彷徨。とんちんかん、ねぎし、陳麻婆など、全滅。けっきょく、たまたま開いていた西口「高揚」にてつけめんを食べる。
 食後、みな無口。
日暮里〜成田空港
 十二時前、日暮里から京成線特急で成田空港へ。
 二号と四号が代わる代わる居眠りしていた。二人とも練馬区民なので、「練馬区民の半分は常に寝ている」という仮説が成立。
成田空港〜搭乗
 十三時、空港到着。ヒマなのでタリーズでお茶。四十分に受付開始、簡単に手続きが済んでまたヒマに。機内で食べるためのおやつを売店で購入したり、ガイドブックを読んだり。
 十五時半、ようやく搭乗。
機内
 おお。各座席に液晶ディスプレイがついてる。こんなぜいたくな航空機に乗ったのは初めてだ。映画「ZATHURA」を観る。色んな部分で「ジュマンジ」に酷似しているが、なかなか面白い。英語音声と中国語の字幕と合わせると、意味が大方分かる。帰国したら、この映画をちゃんと観てみようと思う。

 この画面にときどき表示される地図に「Jixi」ていう地名が。ナホトカの北西。一体どこのことだろうと思っていたのだが、帰国してから一号が調べたところによると、「鶏西」らしい。知らねー! 中国に興味のある人なら知ってて当然だったりするのかしらん。

 我々ご一行様の右側には若い日本人女性二名が座っていた。ガイドブックで料理の写真を見ては「これ、おいしそー」「食べたーい」などとやっていたが、次にマクドナルドのクーポン券を取り出して、やはり「これ、おいしそー」「食べたーい」とやっていた。あほですか?
 それから彼女らは、クロスワードの雑誌を取り出して解き始める。なかなかいい趣味してるな、と思ったが「問題の意味わかんなーい」などと言っていたので閉口する。航空会社が日本語を使わないからといって怒っていたりもした。あほですか?

 しばらくすると機内食登場。おやつは買わなくても良かったのね。
 お酒が大好きな三号は、機内でビール一杯、ワイン一杯を消費。
着陸
 着陸。勢いよく車輪が地面に接した。衝撃で三号の首が外れて床に落ちたほど。四号が冷静に拾い上げて据え付けていた。いや、これは冗談だが、機内はざわついたよ。運転が下手だと思った。キャセイ・パシフィックめ。
空港〜台北市内
 空港で、ツアーガイドさんのもとに集合。空港からバスで四十分ほど揺られ市内へ。両替は市内に入ったときにする予定だったのだが、時間が遅かったためか両替窓口には立ち寄らず。代わりに「一万円出せば2,700元にするアル」と言われ、バスの中で両替。手数料なし、1元=3.7円。
 二十時過ぎ、ホテル着。山水閣大飯店。ツインとトリプルの二手に分かれる。

 トリプルが広い! 明らかに家族向け。子供連れが五人で泊まる部屋だな。
士林夜市(パートワン)
 二十一時、地下鉄で士林夜市へ。さあ食うぞ。
 食べたものを列挙すると、小龍包、水餃子、麻辣臭豆腐(におい豆腐の麻辣煮)、腸旺臭豆腐(におい豆腐のモツ煮)、大餅包小餅(落花生/あん入りの揚げ餅を皮で包んだもの。色んな粉をふりかけて風味をつける)、人参と蜂蜜のドリンク、綜合煎(虫可?仔+蝦仁/エビとカキの中華風オムレツ)、花枝煎(イカ入り中華風オムレツ)、生炒三鮮羹(とろみのあるスープ、イカと筍入り)、大香腸(焼いたソーセージの乱切り、生にんにくのかけら多数と)、大腸包小腸(ソーセージともち米の料理。うまく説明できないが……)、スターフルーツ(果物。切り口が星型になることから)、蓮霧(れんぶ/くだもの。りんごとざくろの合いの子みたいな味)、タピオカ入り紅芋ドリンク、スターフルーツジュースなど。

小龍包

麻辣臭豆腐

花枝煎、生炒三鮮羹、人参と蜂蜜のドリンク
 どれも美味かった。強いて言うなら、五号の買った蓮霧がハズレだったかな。果物は当たり外れが大きいから仕方ないか。次の機会に期待したい。
 二号がスターフルーツジュースを買って飲んでいたが、スターフルーツ独特の味と香りが強調されててちょっとつらかった。果物なのに、なぜか塩味とダシのような味が感じられて……。その外れっぷりと対照的に、一号の選んだタピオカ入り飲料がおいしかった。タピオカがたっぷり入っているので、見かけによらずなかなかの腹ごたえ。
 臭豆腐は名前の通りすごいニオイだったが、食べるのに邪魔になるほどではなかった。うちら一行は誰も気にしていなかったけど、このニオイが苦手っていう日本人はきっと多いだろうと思う。

 三号は一本だけビールを飲んだ。すっきりあっさりした味だという。そういえば、飛行機内で供してたビールもハイネケンとアサヒだった。日本以上にピルスナーが優勢な国なんだろう。というか、ビールがそこまで食文化に浸透してないんだろうけど。

 夜市の料理の写真を撮るついでに、メニューも撮影しておけばよかった。そうすれば、値段も漢字もわかって便利だったのに。帰国してから気付いた。

 二十三時頃、夜市を後にする。明日もまた来よう。

日本の文化が浸透しています

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